2015年11月8日日曜日

平日旅行する日本人が増えれば、LCC国内線は充実する

というタイトルの記事です。
逆に言うと平日旅行する人が少ないからLCCは国内線に力を入れません。







LCCの主力は国際線です。国内線は極端な話お荷物です。

国内線で収益的に成り立つのは東京・大阪・名古屋・那覇・千歳のいずれかを結ぶ便のみです。
(東京~名古屋を除く また東京~大阪も厳しいと思われます)
それ以外で成り立っているところは奇跡みたいなものです。
鹿児島や松山でもギリギリ成り立ってるくらいと思います。


なぜかと言われたら日本の特殊な構造が関係しています。

日本の飛行機といえば、特別な日に乗る高いものです。
もしくはサラリーマンが会社の金で乗るものです。

ゆえに搭乗率が低くても成り立つような高額運賃を設定しています。
また、大幅な遅延や欠航は日本の特性上許されないので冗長性を可能な限り持たせています。



そこにLCCが入ってきてもなかなか厳しいんです。
LCCは遅延はします。欠航についてはそこまで深刻な欠航率ではありません。

ただし、欠航時のサービスが違います。他社便や新幹線への振り替えがありません。
自腹です。ホテル代も出ないし食事代も出ません。

といった具合なので、従来式の日本人が観光で使う場合、適応できない人が相当数出ます。
LCC最終便が遅れたら出社できない!出社できなければ会社での扱いが悪くなる!
こんなもん乗れるか!
そう考える人は多いです。



平日は日本人みんな休めないのでガラガラです。
しょうがないので安売りするので搭乗率自体は上がりますが、路線の維持はきついというところも出ます。

高く売れる日が少ないので安売りする日ばっかりになってしまう、これではLCCは成り立ちませんね。
高く売れる数少ない日は絶好の商売チャンスなので、既存航空会社よりちょっとだけ安い程度の運賃で売られますが完売します。
高くても売れる日はあるんですが極端に少ない、それを外すと5,000円くらいで販売される
という悲しい状況です。



日本ほどの人口があればもっと多くの都市に就航できるはずなのに、
思いのほかLCCの就航都市が増えないのにはこういう背景があります。


一方、国際線は日本の事情をある程度無視できるので増便が続いています。
LCCの香港エクスプレスが広島に就航すると聞いたときはびっくりしました。
海外の都市~日本の地方都市でも成り立つんです。
一方、日本の場合は成田~広島が1日2便飛んでる程度です。
これも相当後から追加された路線で、それも春秋航空日本という外資系LCCのみが飛ばしています。


平日旅行する日本人が徐々に広まっていけば、国内線も増えるんでしょうけどね。
そう期待はできないので、私は外国人旅行者に期待しています。
平日の主要観光地は外国人ばっかりですから。

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