2018年12月6日木曜日

2019年、このHDDが買いだ!HDD購入ガイド

2018年版も古臭くなったので、2019年版を作りました。2018年版は更新がおろそかになってしまい大変申し訳ありませんでした。

2018年版
https://rcp193.blogspot.com/2017/12/2018hddhdd.html




HDD業界この1年の変化


2018年版でも言いました。HAMR・MAMRが本格導入されるまでは時期が悪い!です。でも1年前と違っているのは以下の点であり、極めて重要なことです。それは、SSDの価格破壊が始まったということです。(詳しくは後述)

正直な話、SSDで事足りる容量ならSSDでデータ保存したらどうですかとも言えなくはないですが、うちはあくまでHDD一押しとさせていただきます。理由は後述します。


2TBプラッタのSMR・HDDが猛威をふるう

特に3プラッタ6TB、4プラッタ8TBの価格下落が本当にありがたい1年となりました。
6TBが12,000円台、8TBが17,000円台ということで、1TBあたりほぼ2,000円です。バックアップをとっても1TB4,000円くらい、すごくいいことです。

ST6000DM003の価格
ST8000DM004の価格

14TB登場

14TBのHDDが2018年夏から出回り始めました。それに伴い12TBのHDDの価格下落が進んでいます。12TBも安いものだと4.5万円くらいから手に入りますね。


HAMR・MAMR準備中

SeagateがHAMR、WDがMAMRを準備中であることはご存知かと思いますが、東芝もMAMR参入することがわかりました。HDDを生産している3社すべてが次期HDD準備状態に入りました。

source:電子デバイス産業新聞より
https://www.sangyo-times.jp/article.aspx?ID=2758


SSDの価格下落がヤバイ

SSDはQLC NANDが登場ということで、価格下落が著しくなっています。1TBあたり2万円弱が9月末までの相場でしたが、10月以降一気に下落していくことが予想されています。もしかしたら2019年中には1TBあたり1万円を切るかもしれません。そうなった場合にはHDDの価格もつられて下落するかと思います。

Intel、初のQLC NAND採用により399ドルで容量2TBを実現する「Intel SSD 660P」
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1138591.html


以上がこの1年の変化となりますが、ここからは注意事項、補足情報をまとめておきます。


注意事項(2018年版を使い回し)

SMR 
→ 瓦磁気記録方式 
システム的に特殊なので、データの書き換えを頻繁にする場合はSMRを使わないほうがいい ただし安い(1プラッタあたりの容量が大きくなる)
Seagateが積極採用しているが、WDも2.5インチに採用している

PMR
→ 垂直磁気記録方式 
データの書き換えを頻繁にする場合に選択すべき、ただし安くはない 数年前と比べると安くはなっている

高価格・高耐久モデルはほぼすべてこの方式です(2018年秋現在)

HAMR→熱アシスト
MAMR→マイクロ波アシスト

いずれも新世代のHDD、2019年登場予定
HAMRはSeagate、MAMRはWDと東芝が採用予定






おすすめHDD

情報は更新したいですが、更新が手動なのでままならない場合があります。常に最新の価格をご覧ください。


ST8000DM004


Seagate
8TB
SMR
18,000円くらい
1TBあたり2,100~2,200円

容量が必要で、読み書きをほぼしない場合はこれ一択です。私も使用していますが、安定しています。第一世代のSMRよりもだいぶいいです(どっちも使っています)


ST6000DM003


Seagate
6TB
SMR
12,000円くらい
1TBあたり2,000~2,100円


正直8TBも要らんって人にはこちらがおすすめです。


WD60EZRZ-RT


WesternDigital
6TB
PMR
13,200円くらい
1TBあたり2,200円~2,300円


WDもSMR化に乗り出すという未確定情報があるので、買うなら今はこれです。PMRが良い方はこのHDDが一番お買い得じゃないかなと思います。ただ問題点は、省電力設定がすごいです。5秒おきに強制アクセスするようなソフトの利用をおすすめします。


WD80EFAX


WesternDigital
8TB
PMR
25,000円くらい
1TBあたり3,100円~3,300円

WDRedなので皆さん安心して買えるのではないでしょうか。5400rpm・たぶんヘリウムなので安定性は優れていると考えられます。


ST10000VN0004


Seagate
10TB
PMR
36,000円くらい(33,000円まで安くなることもある)
1TBあたり3,600円くらい

私もうっかり購入しましたが、東芝のMDシリーズよりは静かです。7200rpmではありますが、ヘリウム充填式なので、低消費電力ではあると考えられます。ちなみに私は33,000円くらいで買いました。安売りするときがありますので、その時が狙い目です。



ST12000VN007

Seagate
12TB
PMR
44,000円くらい
1TBあたり3,700円くらい

12TB版もついに登場しました。どうしても1台あたりの容量を増やしたい場合の第一候補になります。そんなに高くはありません。10TBと容量単価が一緒なので、10TBと12TBで迷ったら12TBを買ったほうがいいでしょう。ヘリウムです。



ST14000VN0008


Seagate
14TB
PMR
69,000円くらい
1TBあたり5,000円くらい

14TBも出ましたが、こちらは容量単価が高めです。これ以上HDDが増やせない!ってときのためのものです。ヘリウムです。
(正直なところ、1TBあたり5,000円ってそんなに高いわけじゃないですよねって昔の感覚だと思ってしまいます)


MN07ACA14T

(Amazonリンクなし、PC Arkのページへ

東芝
14TB
PMR
65,000円くらい
1TBあたり4,600円くらい

東芝の14TBです。14TBはSeagateよりも東芝のほうが安いです。ヘリウムです。



海外通販上等な人向け


2.5インチのポータブルHDDは、米Amazonでの購入が最安となっています。中身は国内品と全く同じです(実際に米Amazonで買って確かめています)。

Seagate Backup Plus 5TB
https://www.amazon.com/dp/B01LZP2B23/
SMRです。2017年5月に1.6万円で買いました。今なら当時よりも3,000円ほど安いです。
そして2台めを109.99ドルで2018年12月に注文しました。

WD My Passport Portable 4TB
https://www.amazon.com/dp/B01LQQHBNU/
SMRです。約12,000円くらいです。

Toshiba Canvio Premium 3TB
https://www.amazon.com/dp/B079HQM1CM/
たぶんPMRです。約8,000円くらいです。

海外通販上等じゃなければ、どうすればいいの?

海外でHDDを5台取り寄せて1度も被害なしの私からすると別に海外Amazonで買えばいいんじゃないですか?と言いたくはなりますが、そうじゃない人も多いでしょう。

国内通販サイトだと、風見鶏というサイトがおすすめです。
外付けHDDのコーナーでは、Maxtorというブランドの4TBのポータブルHDDが売られています。
Maxtorといえば頭が痛くなる人もいるかと思いますが、現在はSeagateの1ブランドとなっています。つまり、Seagateの4TBのポータブルHDDと同じ物です。
http://www.flashmemory.jp/shopbrand/pcperipheral-hdd



3.5インチだとWDの8TBが割安となっています。こちらは別記事も合わせてご覧ください。私の購入レポートあります。

WD My Book Desktop 8TB
https://www.amazon.com/dp/B01LQQHLGC/

10TBもあるようですが、2018年10月現時点では割高です。






SSDをHDDの代わりに使うのはどうか?


HDDと比べ、SSDはデータ保持できる期間が短いです。長期保存には向きませんので、できればHDDの導入をおすすめします。SSDを導入する場合は必ず次のことを守ってください。USBメモリ、SDカードを利用する場合も同様です。むしろSDカードのほうが危険です。

1ヶ月に1度通電する

1ヶ月に1度っていうのは大げさです。もうちょっと間隔は長くてもいいと思います。45日に1度とか。でもSSDは定期的に通電しないとデータが化けます。通電せずに放置した場合、データ化けがHDDよりも起こりやすくなっているのがSSDの特徴です。2018年まではTLCという方式が主流ではありましたが、それよりも(同じ製造方法であれば)QLCのほうがデータ化けのリスクが高くなります。くれぐれもご注意ください。
「最長でも2年経過したら新しいSSDにデータを移し替える」ことをおすすめします。通電してもデータ保持には限度があります。





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