私自身は愛媛県東予地方に住んでいます。2025年1月26日に住んでいる場所からそんなに遠くはない砥部町で選挙があるとのことで、1月22日の水曜日に砥部町長選をポスターなど見に行ってきました。時間が限られていること、私自身はEVに乗っているのですが砥部町に急速充電設備・普通充電設備が存在しないため余計に若干滞在時間が短くなったこともあり、現地でポスターなど見て帰ってきただけになりますが、簡単に記事にしておきたいと思います。
この選挙は、砥部町副町長だった岡田さんと、南海放送のアナウンサーだった古谷さんの一騎打ちとなりました。そしてどっちも政策の主張にそこまで大きな違いがありませんでした。愛媛新聞でも同様のことを情勢で報道していました。
砥部町長選 終盤情勢 無関心層の支持 左右 岡田氏 高齢者や企業支援/古谷氏 変化訴え対話に力(愛媛) 【愛媛新聞】
結果として、古谷さんが圧勝と言える結果となりました。
令和7年1月26日執行 砥部町長選挙および砥部町議会議員選挙 速報
4049 岡田ひろし
7277 古谷たかひろ
投票率66.6%
岡田さんの事務所にはSNSで確認しただけで長谷川淳二議員(衆院・愛媛3)、山本順三議員(参院・愛媛)の自民党政治家の必勝ポスターがあり、どうも既存の与党勢力は岡田さん陣営についているように見えました。一方の古谷さんは特に組織がついているわけではないようでした。が、ここまでの差がついていました。
ここからは私の感想などを書いていきます。
避けられないルッキズム
政策に大きな違いがない2者がいる場合、有権者はどうするのだろうか。最終的には「人柄」や「見た目」で判断することとなります。その「見た目」に2者で大きな違いがありました。古谷さんは若くて背が高く、見栄えも良いルックスをしています。さらに元アナということで発声に関する訓練を受けています。人からよく見られる、喋る能力を使う仕事をしていたわけです。道の駅で休憩中の古谷さんを偶然目撃していましたが、見た目や喋り方など、この方の外見から得られる情報は強力だなと感じることとなりました。一方の岡田さんは元副町長であり、ただのおじさん、いやどちらかと言えば老人です。滑舌も特別良いわけではなく、老人特有のフガフガ感もなくはありません。これをホゲホゲしていると表する場合もあります。ちなみに岡田さんの動画には松前町長が出ているものもありますが、松前町長は「ルッキズム」的には良い線行っているなと感じてしまいました(動画で差がはっきりわかってしまう…)。
残念ながら、情報量の少ない状態で誰かを選ぶと考えると外見で判断しますし、選挙という場は選挙ポスターが政策よりも顔をでかでかと出す構造です。当然ポスターだけでなく、広く人が見ることとなる演説でも印象に差が出てきます。 この該当演説による体感差を確認したいと思って2回目の砥部町入りを最終日にと考えていたのですが、私自身が急な体調不良で取りやめとなったのでした。確認できていればもうちょっと詳しいレポートが書けたかもしれません。SNS上の喋り方では判断しにくいですからね。
なお私自身はルッキズムで判断することは決してありませんし、「元アナウンサー」は(例外なく)ある種のチート持ちとも思っていて、「また南海放送から政治家が出るのか」という若干うんざりした気持ちもあり、それが嫌だという1点のみで岡田さんのほうが良いだろうと最初は漠然と思っていました。ただ私以外の人は漠然とルックスやイメージ決めてしまいがちでしょうし、見た目や滑舌が良い政治家はやっぱり有利です。「いや、そんなことはない」とこの文章を見て思った人は上澄みの中の上澄みでかなり政治に関する興味がある方です。。
SNS戦略
ポスターを確認しに現地に行く前日、演説もあわよくば見られればと考えていてSNS(旧Twitter)で「砥部町長選挙」でサーチしてみると、岡田さんの動画ツイートばかりがやたらと出てくるのでした。これはSNSジャックという意味では成功していると思われますが、私自身は若干のスパム感を感じてしまいました。動画は人柄や主張などを映像で確認できる一方で、必要な情報を瞬時に把握することは困難です(時間がかかる)。しかも1日だけでも大量の動画が投稿されるため、どれを見ればよいかわかりません。可処分時間奪い合いの時代にこれは痛い。静止画の情報がなくて、結局当日どこで演説するのかは全くわかりませんでした。もっとも私自身が介護的な問題で時間が限られ1つの選挙を深く見ることなどできないので、ポスターさえ見れればいいかなと思っていて問題はありませんでしたが。岡田陣営は情報を伝えるというよりも情報で埋め尽くすことに力を入れていた印象です。私のポスター撮影した画像を載せたツイートにもすぐさま反応がありましたが、私有権者じゃないんでそこまで丁寧な対応必要だったかな?と感じることがあります。
古谷さんの演説情報は前日にinstagramで確認できました。古谷さんはSNSの投稿自体は少ないものの、必要な情報は的確に出せていたかと思われます。少なくとも私が欲しい情報は古谷さんのほうはSNSの画像1枚だけで把握できていました。SNS戦略そんなにしっかりしていたかと言われると、古谷さんはインスタで最低限度情報を上げていたくらいです。ですが、結果はここまで差がついています。
個人的な意見ですが、SNSは票に繋がりにくいと思っていて、最低限の情報さえあればそれ以上の必要はないとは思っています。それより効果があると言われているのが有権者への電話かけで、SNSよりそちらに力を入れたほうが票にはつながった可能性が高いです。アナログ戦略の差が結構大きかった可能性があります。
ということもあって…
現地行ってポスター見て買い物して帰るだけだったんですが、それだけでもここまで情報量を得ることができました。最初は古谷さんが町長になることを警戒していたんですが、個人的には古谷さんでも悪い結果ではないと思っています。私が警戒しているのは若い政治家が石丸や音喜多みたいになることで、そうならなければそこまで問題ではありません。
31歳の古谷さんが砥部町長でキャリアを終わらせるだろうかと考えた場合、やっぱりその先があるだろうなと私自身は感じています。今後私自身も有権者として古谷さんを評価する可能性があります。それが知事選なのか国政なのかはわかりませんが、将来的なことを考えて砥部町のことはしっかり見ていきたいと思っています。
町議選の簡単な感想
砥部町は町議選も同時でしていました。定数15で17人立候補していましたが、2人が落ちました。町役場付近を除くと(県道23号沿いの松山市境近辺ですら)ポスターが全く貼れていなかった八木さんが130票しか獲得できず順当に落ちていました。なので事実上1人だけが落ちる選挙となっていましたが、もうひとりは福岡さんが355票で落ちていました。しかも僅差ではなく最下位当選の佐々木たかおさんと139.2票差もあります。この差はなんだったのかは深く町に入らないと確かめる術がないと思われますので、今回は簡単な感想だけで留めることにします。
最高齢は三谷さんで、なんと86歳だそうです。この方もしっかり当選していました。
内子町長選挙
2468 森永 和夫5129 おのうえ 正久59.79% 投票率
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