2016年5月13日金曜日

新生エアアジアジャパンの問題点

マレーシア発・アジア最大手LCCが日本法人の立ち上げと就航に大変苦労しています。

今年夏就航予定だったのがとうとう就航時期未定となってきました。

なぜ苦労しているかを分析してみます。そして改善点は何かも考えていきます。







  • 経営陣が有能から無能に切り替わった


小田切氏という元ANAの方がトップとなって一歩ずつ日本法人就航を目指していたのですが、2015年突然首を切られました。後任はスカイマークをつぶしたことで知られる人です。

この人がトップになったことで、方針が変な方向に行き、案の定目標は一切達成できません。
エアアジアジャパン行き詰まりの最大の理由がここです。トップが無能だからとしか言いようがない。空港選定以前の問題です。




  • そもそも中部空港就航が最大の間違いである


日本最大のいな…車社会である中部圏で、公共交通機関は主要な交通機関ではありません。あの辺の人たちは車しか使いません。その人たちに向けて「安い飛行機が就航するから使ってね」「名古屋駅までのバスを深夜時間帯も運行するよ」とPRしてもうまくいくはずがない。

飛行機を使って旅行するよりは近所のイオンモールだし、金使うなら200~300kmくらい車で移動して魅力的な観光地に行く。北海道でも車で行くかもしれません。ちなみに名駅や栄くらいなら車で行くでしょう。通勤を除く。

そんな人たちを相手にするのなら空港駐車場くらいは無料でいきたいところですが、最寄りの駐車場が1日1500円という羽田と同水準の料金を設定しても割高感が半端ない。民間駐車場を使えば半額以下になるかもしれませんが、1日700円も割高感がある。

そんなこともあって、普通のLCCは、国内線を就航するのであればまず関空もしくは成田就航を目指します。中部を関空のバックアップとして考える春秋航空のようなところもありますが、あくまで関空のバックアップ要員でしかありません。関空は発着可能な飛行機自体は多いですが、関西圏ホテルは満室、バス運転手の手配がまったくできません。中部なら余裕があるから中部圏のホテルやバス業界を予備領域として使います。

LCCの機材で、中部で成り立つ国内路線というのは千歳・那覇くらいです。それ以外はなかなか難しい。仙台や福岡も早く行くなら新幹線使えばいいですからね。遅くていいなら仙台や福岡くらいなら車で行くでしょう。

ここまで考えてみると、中部就航してもお先真っ暗なことがわかりますね。




  • エアアジアジャパンがうまく立ち上がるには

まず井手氏を引きずりおろして小田切氏に戻しましょう。たぶん無理ですが。

そして中部就航は白紙撤回にします。そして関空をベースにするか、成田をベースにするしかありません。そしてベースにした後は国内線は最低限しか飛ばさないようにします。関空なら千歳と那覇だけで充分でしょう。関空からなら仙台はあってもいいかもしれませんけどね。あとの余剰領域は全て国際線に充てます。国内線は儲からないから最低限でよいです。
国際線中心で行くなら成田はかなり不利なので、関空のほうが良いでしょう。

でも最近はその辺の空いてる椅子も少なくなってきたので、かなり厳しい戦いになるのは間違いありませんね。中部就航よりは未来があるとは思いますけど…

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