2015年7月27日月曜日

私の考えるHDD購入ガイド 2015年7月当時

4K動画を扱い始めてHDDの価格にかなり敏感になりました。
この記事は私が内蔵HDD、バルクHDDの何を買えばいいかを必死で調査した結果です。
内蔵HDDの購入を考えている方は参考にしてください。
内蔵HDDって何?って方は読み飛ばすかググってください。


なお、OSを入れるドライブにはSSDをお勧めします
HDDはデータ用として考えてください。

OSを入れるSSDの容量は240GB以上をお勧めします。
できれば480GB以上あると良いです。

また、同じデータは2台以上のHDDに入れてください。
どんなに気をつけていても壊れるときは壊れます。
壊れたときにバックアップ用のHDDがあれば大切なデータを失わずに済みます。

大切なデータがあまり多くない場合は、クラウドストレージを利用するのも手だと思います。
ただ、クラウドストレージにデータをアップするのもダウンロードするのも時間がかかります。
動画をクラウドストレージになんていうのは考えないほうが良いでしょう。



ここまでまとめてみると、

・OSを入れるCドライブには240GB以上のSSD(できれば480GB以上)
・データ保存用HDDは別に用意する
・データ保存用HDDのバックアップ用HDDも別に用意する
・データ量が少ない場合(数十GB位しかない場合)はクラウドを使うのも手
(あまりお勧めはしない)



それでは、具体的にどのHDDがいいかを見ていきましょう。

そんなにHDDの容量は必要ないという人向けのHDD
(~4TBくらい)

・HGSTのHDD全般
(HGST→昔の日立)

故障率を下げたいならここのHDDが鉄板です。
たぶん5年は壊れません。
2台用意して、両方とも同じデータを入れるようにすれば壊れたときも安全です。
ただし割と高めです。
後述しますが、3TBのHDDはHGSTで若干故障率が高いみたいなんで、
買うのなら1TB、2TB、4TBですね。
金に物を言わせられるならヘリウム搭載の8TBのHDDがいいです。
かなり高価ですが信頼性はHGST製の中でもっとも高いです。


クラウドストレージサービスのBackBlazeの運用データによると、
HGSTのHDD故障率は主要4社の中で最も安定して低いことがわかります。

Hard Drive Reliability Stats for Q1 2015












HDDの容量がかなり必要な人向けHDD
(4TB以上)

・0S03361 (HGST 4TB)

安定したHGSTのHDDのうち、4TBの場合は割高とはいえそれなりのコストパフォーマンスです。
このHDDであれば大量導入しても問題ないでしょう。



・WD40PURX (WD 4TB purple)

私も使っています。PurpleはWDの中では24時間365日稼働者向けとなっています。
メーカー保証3年もありますし、Amazonでは3年のデータ復旧サービス付きモデルも売られています。
WDには色がついていて、似たような性質のものにRedというモデルもありますが、
RedにはIntelliparkがついている(アクセスがないときにヘッドを退避する→ヘッド退避復帰を繰り返すつまり故障要因が増える)のであまりお勧めはできないです。
とはいえ私はRedのWD(5TB)も使っていて今のところ問題は起きてないですが…

私がHDDを運用してきて感じるのは、「電源は入れっぱなし」「読み書きは最小限」にしておけばそこまで壊れることはないのではないかということです。
悪い噂のあるSeagateのHDDも3万時間壊さずまだ動きますが、電源入れっぱなしで読み書きはあまりしないようにしていました。
Intelliparkというのは自分の意図しないところで電源をオンオフにしているようなものなので、個人的には要らないです。




・ST4000DM000 (Seagate 4TB)

コストパフォーマンスが高く、容量も大きなHDDです。
倉庫用としてもデータを読み書きさせる用としても使えると思います。

Seagateといえば3TBのHDDと1.5TBのHDDがとんでもない故障率であるということで
大変話題になってMac搭載のSeagate3TBも最近リコールがあったくらいですが、
どういうわけか4TBのHDDは故障率がかなり低いようです。
私も持っていますが(外付けHDDを購入したらこれが入っていたのです)
速度的には特に問題もないですし大変静かです。
(また故障したら報告します)

現在、ツクモ通販にて、14018円で売られています。
通販サイトへ


・ST8000AS0002 (Seagate 8TB)

SMRという新方式を使ったHDDで、2015年時点で最高容量の8TBのデータが入れられます。
高価なのかと思ったら意外と安いので、SATAポートが足りないという人には特におすすめです。
ただ、読み込み・書き込み速度がかなり遅くなる領域があるので、
データをいれっぱなしの倉庫用として運用するのがいいでしょう。
少しでも書き込みすることがあるなら先ほどのSeagate4TBがいいと思います。











避けたほうが良いもの
(場合によっては買ったほうがいい場合もある)

・ST3000DM001 (Seagate 3TB)
異常な高故障率を誇り、インターネット上でも故障報告が多数、
Macに入っているこのHDDを無償交換するくらいの故障の多さです。
それゆえに容量単価が最も安いHDDとして売られていますが、
買ってはいけません。
長期保証があったとしても壊れるたびに送り返していては手間ばかりがかかります。

ツクモの通販ページへ かなり安く売られていはいますが…



・WesternDigital Green
一番売れているWDグリーンですが、
この記事でそんなに推奨できません。
理由は単純です。
「24時間稼働は前提とされていない(そのため用途がバックアップ用に限定される)」
「安ければ購入してもいいが際立って安いわけではない」

ということです。際立って安ければ買えばよいと思います。
使い方を間違えなければ物は悪くないので
アキバとかで特価品が激安ならという感じですね。

なお、24時間稼働は絶対にさせないでください。
寿命が縮まります。

Amazonを見てみると、3TBモデルが一番安いです。
3TBのデータ復旧付モデルは個人的に激安だと思います。




・東芝全般
東芝がお勧めできない理由はWDとは全く違います。
「保証がほとんどない」
(決して粉飾がどうこうという話ではありません)

店で安く売られているバルク品はショップ保証のみです。
(箱入りで3年保証のものもありますが、箱入りを買うならHGSTのHDDを買ったほうがいいです)

バルクで1.1~2年目くらいで壊れると悲惨です。
というか私が買った東芝のHDDが1年3ヵ月で寿命を迎えました。(データ読込はできる)

当時の記事
東芝の3TB・HDD(DT01ACA300)が購入15ヶ月目で故障してしまった(代替処理保留中のセクタが出てしまった)
http://rcp193.blogspot.jp/2015/03/3tbhdddt01aca30015.html


もし東芝のHDDを買う場合、
・箱入りでなおかつHGSTより安い場合
・バルクでもショップ独自の数年間保証がつけられてなおかつ安い場合
は買っても問題ないと思います。
(ツクモとかで5年保証を有料でつけられる)

なお、MD…という型番のモデルはうるさい上に消費電力が高いです。




・3TB(メーカー問わず)
Seagateに限らず3TBはどの会社のものも故障率が高いらしいです。
先ほど1年3ヵ月で壊れたと言った東芝HDDも3TBでした。
HGSTですら3TBは多少故障率が上がります。

(ポータブルタイプを除いた外付けHDDにも同じようなことが言えます)



・SSD(データ用としての話)
壊れたときに業者に依頼してもデータを取り出すのが難しいです。
また前兆なく突然逝きます。
読み書きはHDDとは比べ物にならないほど早いですが、高いですし
2重3重のバックアップが必須です。
倉庫向きとは言えません。
もしSSDを使うのなら、HDDと組み合わせたほうがいいでしょう。


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