2016年1月7日木曜日

1/2.5型(16:9)センサー 1/2.3型(4:3)センサー どちらのほうが効率的か? 計算

先日発表されたソニー4Kハンディカムの新型1/2.5型センサーと旧型に搭載されていた1/2.3型センサーを比較して、ついでにFDR-AX100に搭載されている1型センサーとも比較してみます。算数は苦手なんですが計算してみました。



4Kカメラを今買うな時期が悪い! まもなく各社新型発表 ソニーは4Kハンディカム「FDR-AX53」発表http://rcp193.blogspot.jp/2016/01/4k4kfdr-ax53.html

も合わせてご覧ください。



というのも、新型センサーは旧型の1/2.3型から1/2.5型に小さくなっているものの、16:9なので実質大型化しているという謳われ方をしているのです。(1/2.3型センサーは4:3なので、動画を撮影する場合には使われない部分がある。)本当なんだろうかと計算してみることにしました。

ピンとこない人向けに説明します。
新型のセンサーは地デジ対応の液晶テレビ23インチみたいなもの
旧型のセンサーはブラウン管の24インチテレビみたいなもの
(このテレビで地デジ放送を映すと上と下に使われない黒く映る部分ができる)

両方を比較してどちらのほうが実際使われている面積が大きいのかこれから計算します。ついでに1インチセンサー(40型ブラウン管テレビみたいなもの)の実際使われている面積も計算します。


4a×3a = 1/2.3

16b×9b = 1/2.5

3c×2c = 1

この数式でa,b,cを求めて 4a 16b 3cの数字を導き出します。
これによって、実質センサーサイズがわかります。


12a^2 = 1/2.3

144b^2 = 1/2.5

6c^2 = 1


a^2 = 1/24.6

b^2 = 1/360

c^2 = 1/6

a ≒ 0.2016…
b ≒ 0.0517…
c ≒ 0.4082…


4a ≒ 0.806  → 1/2.3型の横の長さ
16b ≒ 0.843 → 1/2.5型の横の長さ
3c ≒ 1.224 → 1型の横の長さ

これがセンサーの横の長さとなります。1/2.3型よりも1/2.5型のほうが横長であることがわかります。ただし1型と比較するとかなり差があります。


動画撮影時は16:9固定なので、1/2.3型と1型センサーは上と下の一部が使われません。1/2.5型は16:9の比率で作られたセンサーなので全部使えます。

事実上のセンサーの縦の長さはそれぞれ4a×9/16 16b×9/16(つまり9b) 3c×9/16となります。






ということで、縦と横がわかったので事実上のセンサーサイズはこのようになります。

※切り捨てている部分があるため、計算の答えが少し違っています
1/2.3型 → 0.806×0.453=0.365 → 実質1/2.75型センサー
1/2.5型 → 0.843×0.465=0.391 → 実質1/2.5型センサー
1型   → 1.224×0.689=0.843 → 実質1/1.19型センサー

(1/2.5は0.4なんですが、一部切り捨てているんで0.391になってしまった)


とまあここまで計算してみました。合ってるのかなあこれで。

しかしこれ見て思うのは1型センサーは縦をかなり切り捨てても1/2.3型と比べるとだいぶセンサーサイズが大きいんですね。そりゃ画質の差が出るわけだ…


ちなみに1型センサーを搭載しているのはこのカメラ。2014年発売ですが、2016年末までの発売がほぼ決まっています。ビデオカメラとしては驚異的なロングラン商品ですね。



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