全線開通すると、本州や北九州から宮崎市まで行くのに、
九州道経由と比べて所要時間や距離が短くなると(世間では広く)思われていますが、
では実際にどれくらい短くなるのでしょうか?
北九州JCT~宮崎西IC(東九州道利用時の宮崎市への最寄IC)
303.7km
北九州JCT~宮崎IC(宮崎道利用時の宮崎市への最寄IC)
340.8km
となり、距離にするとおよそ37kmの差が出ます。
福岡~北九州、都城~宮崎が大体40kmくらいなので、それくらいの差です。
ただし、料金を調べてみると、小倉東ICを起点とした場合は
料金差が500円ほどしかありません。
途中、佐伯IC~延岡南ICまで、50km超の無料区間があるのにも関わらずです。
長距離走行時には、料金差が250円になってしまっています。
(100km以上走行部分は通常より25%割引、200km走行部分は通常より30%割引されるため)
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
東九州道を全線走行する場合、途中で「椎田道路」「宇佐別府道路」「延岡南道路」
という高速道路みたいな道路を通行します。
この区間はどんな条件でも通常の高速道路よりも割高な料金がかかってきます。
8.9km 410円 46円/キロ 椎田道路
22.4km 720円 32円/キロ 宇佐別府道路
4.5km 260円 58円/キロ 延岡南道路
24.6円/キロ 通常の高速道路
17.2円/キロ 30%割引適用時の高速道路
まず、この部分で割増料金がとられます。
また、延岡南~宮崎西には200km以上長距離走行時の30%割引が効きません。
そのため、延岡南道路の料金と合わせて常に2430円がかかってきます。
30%割引が効かせられれば、1600円くらいで済むところですが…
この2点が原因で、33kmの距離差があるのに、料金差はほぼなし、
(深夜割引などを考慮すると逆転する可能性もある)
という結果になってしまいます。
加えて、東九州道の300kmのうち、実に255kmが片側1車線の対面通行です。
(事実上は日出JCT~大分宮河内ICまでの35km程度しか片側2車線がない)
かなり辛いと思います。
私は道東道で足寄~千歳恵庭JCTまでの200キロの対面通行高速道路走行経験がありますが、
トマムを過ぎたあたりから車が団子状態になってきてそのまま由仁あたりまで速度が出ない状況に出くわしました。
(Youtubeにアップロードしていますので、興味のある方はご覧ください)
ここまで読んで「今までどおり九州道走るか」と感じた人も多いと思います。
どちらのほうが良いかは実際に開通してから走ってみてください。
たぶん東九州道を通しで走行するとウンザリすると思います。
福岡~大分 大分自動車道経由と、東九州自動車道経由 どちらのほうが早く着くのか?
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