経緯については、永江一石さんのブログ記事をご覧ください。この人が火をつけました。
DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回)
https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=30141
読んでみてもわかるのですが、基本的に淘汰されてしかるべきサイトではあるのですが、問題は同種のキュレーションメディアが増えすぎていることにあります。
WELQを淘汰しても、別のWELQが出てきます。
問題点は山のごとくあるのですが、大きなポイントは、クラウドソーシングサイト(ランサーズ、クラウドワークスなど)を使って超低賃金で文章を書かせていた、その際には他所のサイトから文章を持ってきて、コピペに見えないようにリライトさせていた、というところにあります。
医療系サイトだから大問題になって、当然のごとくWELQが事実上閉鎖に追い込まれました。しかしこれははじまりにすぎません。これから起こるのは第二のWELQの乱立です。
元々、似たようなサイトが多いジャンルではあるので、これがチャンスだと思っているところは個人企業を問わず多いかもしれません。
元々、この手のサイトはWelq以前からクソみたいなサイトばっかりでしたからね。
- 今後どうなるかはGoogle次第か
Googleはこの騒動をよく観察していることでしょう。そういや低質なサイト、嘘なサイトが大流行するというのはアメリカでも起こっています。大統領選挙がらみで。
トランプ陣営に有利な情報を嘘でも流しまくるサイトが大流行したんです。いわゆる保守速報みたいなねつ造もいとわない価値のないサイトが世間を動かしたのですよね。(もっとも流行らせたのはGoogleというよりはFacebookだけど)
buzzfeed
捏造記事が民主主義を壊すとき 増幅装置となったFacebook、そして政治家は沈黙する。
https://www.buzzfeed.com/sakimizoroki/fake-news-on-sns-and-democracy
そして、日本では嘘でもパクりでもいいキュレーションメディアが上位に入りまくり、実際に今回は嘘情報や低質な情報が氾濫して医療関係者を困らせまくる事態となった。
となると、Googleは必ず動かざるを得なくなります。この検索エンジンはパクりでも情報がまとまってさえいれば上位に表示させるのかと。そんな検索エンジン信用しねえよとなります。少なくとも私はちょっとその感情をもっています。以前から医療系情報は検索エンジンが役に立たなくなってたので。
SEO対策自体がGoogleの弱点を突く方式ですから、パクりメディアは時間はかかってもかならず対策されるでしょう。そして今回のような大騒動になったものは過去にも大体消えてなくなっています。
また、SEO対策完璧でも、人の文章パクるのは犯罪です。ですから今後はキュレーションメディアに対する目はかなり厳しくなるでしょう。
Googleはリライト対策をどう実施するのか、リライトを見抜いてペナルティを与えるというのは技術的に可能なのでしょうか。コピペとオリジナルは簡単に見分けられますが、リライト文章を見抜いてペナルティを与えられるかどうか。そのための人工知能を研究しているのかもしれませんが…
- 私たち、ブロガーはどうすればいいか
愚直に質を追い求めていくほかないと思います。よそ様のサイトのネタを紹介する場合、出典元は明示します。そして、出典元は公的機関ほど信頼性が高いです。
Welqの騒動で痛感したことです。とにかくやましいことはしないほうがいいですね。
そして、これはやめておいたほうがいい、胡散くさいサイトの証であるという事項がいくつかあります。前々から感じてはいるのですが、今回の騒動でこりゃやめたほうがいいなと確信したことでもあります。
今から紹介しますが、該当するものがあったら、ブロガーはこれらの行為をやめておく必要があるかどうかはともかく、読者が気にしているということだけは認識したほうがいいでしょう。読者はそんなこと気にしてないって?いやいや、気にしてる人多いと思いますよ。
記事の最初に「こんにちは、rcp193です。」みたいな文章を入れない
この文章は胡散くささを醸し出します。私みたいなのからすると「文字数稼ぎか」と思ってしまうからです。大体、こんな文章無駄でしょう。知りたい人は勝手に著者調べるし。
PR記事はやめる そして単一の商品紹介記事における商品は絶対に自腹が原則
先日、Amazonの規約が変更になりまして、サンプル品を貰ってのレビューが禁止となりました。ただし非公式に限る。公式サンプルレビューみたいなのはVineというもので利用されています。
簡単に経緯を説明すると、中華商品がSNSでサンプルレビュー書いてくれと依頼して書かせすぎたのが原因です。誰でも簡単にサンプルがもらえる代わりに、レビューを書いてくれと。そうして書かれたレビューに低評価をつけられますか?私は無理です。
だからレビューそのものの信頼性が劇的に落ちてしまいました。これではだめですよね。
詳しくは以下のサイトの記事をご覧ください。
TechCrunch
Amazon、宣言通りインセンティブ付きレビューの大量削除で評価システムの信頼回復を図るhttp://jp.techcrunch.com/2016/11/24/20161003amazon-bans-incentivized-reviews-tied-to-free-or-discounted-products-2/
(もちろん、今でもAmazon Vineというサンプル貰ってレビューできる方式は続いています。Amazon自体はこの手のサンプルレビューをやめるつもりはないようです)
ということが起きたこともあり、商品を紹介する場合はお金を貰ってレビューするのは絶対にやめたほうがいいでしょう。後々にペナルティを食らう可能性が否定できません。徐々にこういうのには厳しくなっていますから。
商品を紹介して、楽天なりAmazonなりのアフィリエイトを張り付けるというのは私もやっています。ただ、本音レビューを実施しているという確固たる意思をもって表明しておく必要があります。私なんか紹介してる傍らこの商品はダメ、Amazonで買うよりこのサイトのほうが安いよ、とか平気でやっていますが、そういうことをし続けることができるかどうか。
あと点数式のレビューというのはやめたほうがいいでしょう。
フリーの画像サイトの画像は使わない
あれも胡散くささを醸し出す一つの例です。しかも既視感とか出てきますからね。
うちは全て自前のオール自前主義を貫いています。
こんな画像くらいは自分で撮りに行きましょう
自前で揃えたほうが胡散くさい印象を消すことができます。素人感も大事であると考えています。
ただ、ブログ記事に写真は絶対に必要ですから、必要なら撮影しに行きましょう。
お勧めの観光地5選! みたいな記事タイトルにしない
特に最近「お勧めの観光地5選」とか「おすすめのうどんや3店」みたいなのが増えてきていますが、私的には胡散くさいと感じてしまいます。やめたほうがいいでしょう。
3選、みたいなワードを使って胡散くさくないのは選挙のニュースだけです。
目次のあるブログ記事を作らない
あれって完全にSEO対策だと思うんですが、なくてもいいと思います。ただ、Google的にはあったほうが良いっぽいのです。私はあんまり好きじゃないから作りません。目次があるだけで身構えてしまいますから。
私からは以上なのですが、私が指摘したからといって辞める必要はないです。こうしたほうがPVが伸びるんだろうからやってるんでしょうし。ただそれって楽しいですか、とは思いますけどね。
楽しいブログ運営を目指すために、ここまで紹介したことは不要だと私は考えています。
みなさんはどう感じたでしょうか。
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