2015年6月3日水曜日

鹿児島・佐多岬から北海道・宗谷岬まで  国道を使わず都道府県道・市区町村道だけを使って縦断できるか?  ルール説明&ルート解説その1

2008年ごろだったでしょうか?
佐多岬の道路が以前は私道の有料道路だったのが
運営会社が破たんしたとかどうとかで結局は佐多町が管理する道路となったんですが…

この報道を見て、「佐多岬の道路は国道じゃなかったのか」と思い
じゃあ佐多岬から国道を通らずにどこまで行けるんだろうと
なんとなく地図サイトで県道・市道だけをひたすら東へ北へ辿ってみたところ、
なんと宗谷岬まで行けることがわかりました。
(宗谷岬の目の前は国道238号があるんですが、宗谷岬まで内陸沿いを伝ってアクセスできる道道や市道がある)

地図で何通りものルートを辿ってみて、最適ルートも調べてみました。
1か所、重大な懸念事項がある道路があるのですが、
それ以外の場所は大規模災害でも起きない限りは問題なく通行ができると判断できました。

行けるんだったらぜひとも走ってみたいなあとは思いつつも
当時は若く、お金がありませんでした。(今もありませんが)
ざっと計算しても20万円は間違いなく必要ですからねえ…あと時間も。
やろう!と思ってもなかなか踏ん切りのつく計画ではありません。


最近になってクラウドファンディングという、資金を募ってプロジェクトを実行するためのものがあると知りました。
このタイトルを見て興味を持った方、ワクワクした方も多いでしょうし、
私自身もお蔵入りにするのももったいないと思っていました。
2015年のエイプリルフールを利用してネタを披露してみたら案外好評でしたし、
2015年5月のアンケート結果を見ても、見てみたいという声が多かったので
今回、クラウドファンディングを使って実証実験を行ってみてはどうかと考えました。
資金が集まるかどうかは不明なんですが、一か八かやってみたいと思っています。

※6月6日追記
公開翌日にこんなことを書いて本当に申し訳ないんですが、
クラウドファンディングによる資金調達ならびに実証実験計画の実施を一時的に延期します。
理由についてはまた詳しく新しい記事にして書きますが、
最大の理由は
2015年現在は国道を使わずに日本縦断できないことが判明しているが、
100%通行可能な道が今後10年以内に開通する見込みであることがわかっている」
ということです。より完全な計画遂行のため、道道688号の開通を待ちたいと思っています。

鹿児島・佐多岬から北海道・宗谷岬まで  国道を使わず都道府県道・市区町村道だけを使って縦断できるか?実証実験実施の延期についてhttp://rcp193.blogspot.jp/2015/06/blog-post_73.html
もご覧ください。

この記事は、資金を募集するのに先立ってルールと具体的なルートの解説をするものです。
(※先ほど書いた通り、資金募集は延期しています)

タイトル
鹿児島・佐多岬から北海道・宗谷岬まで  
国道を使わず都道府県道・市区町村道だけを使って日本縦断できるか?
実証実験

ルール
・国道は使わない
・都道府県道と市区町村道は自由に使う
・国道を横断すること自体は構わない(踏切を通るようなものです)

国道と交差していても同一交差点内であれば横断可能
不可能な場合の例

国道を線路だと思ってもらえればわかりやすいです。
十字路で国道が┌ なら ┘ が通行できるのは線路交差とは少し違いますけどね。



国道は使わないが都道府県道と市区町村道は自由に使って、
快適なルートを走行することを目的としています。
(じゃないと資金も枯渇しますし…)
酷い道と快適な道の2つがある場合は酷い道は走りません。


都道府県道・市区町村道であれば自由に使います。
たとえそれが高速道路であろうとも使えますし使います。
具体的には「首都高などの都市高速は都府県道である」ため使えます。
普通の高速道路については
高速自動車国道(東名、名神、山陽道など)           使えない
一般自動車専用道路(三陸道、圏央道、京奈和道など)  国道でなければ使う



具体的なルートの解説


このように、佐多岬から宗谷岬まで行くつもりです


これは4月1日にエイプリルフールの時用に作った動画で使用した地図ですが、
このマップにある赤線、でたらめに書いたわけじゃないんです。
実は結構正確なルートを通っています。
ほぼ間違いなくこの線のとおりに行きます。

とはいっても、国道さえ通らなければ経路は自由なわけで、
日本海沿いや中国地方などいろいろなルートが考えられるはずですが
なぜこのルートとされているのでしょうか?


日本縦断と聞いて、鉄道の最長距離切符を思い浮かべた人もいるかもしれません。
最長距離切符の場合は、1つの正解を導き出すことが目的で
日本列島をいくらかに分けてここは通るしかないというポイントを探し出しましたが、
国道を使わず日本縦断でも、「ここを通るしかない」(他に選択肢がない)
という難所をまず探し出すことになります。


鉄道の最長距離切符と違って、正解はひとつ!じゃない!! わけですので、
ここを通るしかないというポイントさえ探し出したらあとの経路は自由です。


具体的な「ここを通るしかない」を探し出すにはどうするか
日本列島を単純に五等分していけばいいわけですが、調べたらもっと単純で
「九州から本州・四国への海越え」 「静岡・糸魚川構造線沿い」 「津軽海峡」

の3つがあるのがわかりました。
最大の問題は、日本のど真ん中の静岡・糸魚川構造線沿いで、
「絶対にここを通るしかない」が陸路で出てきてしまいます。

赤い線がなぜこのルートになっているのか、それは静岡県のあるポイントを絶対に通らないといけず、そのためルートがある程度固定されてしまうというのが理由でした。


今回は3つの難所を解説します。
全ルートの解説は次回以降に回します。


・九州から本州四国への海越え
これらの道路は使えません
× 関門橋、関門トンネル いずれも国道のため
つまり、陸路だけでは九州を抜け出すことはできません。

フェリーについても以下のフェリーは使えません。
× 国道九四フェリー(佐賀関~三崎) 厳密にいえば国道ではないが、国道の文字があるため
× 関門海峡フェリー(小倉~下関)  廃止

ということで、フェリーは
「臼杵~八幡浜」
「別府~八幡浜」
「佐伯~宿毛」
「竹田津~徳山」
「小倉~松山」

の5つから選ぶことになります。
どれも使えるといえば使えるんですが、
おそらくは「臼杵~八幡浜」を使って四国へ渡るのが一番効率の良いルートです。
四国に渡った場合、徳島~和歌山のフェリーも乗ることとなります。
中国地方に渡った場合でも道自体は本州の果てまで繋がっています。
ただし、中国地方の県道は劣悪なので、四国の県道を通行するのが無難です。
(地方別にどのようなルートを通ったほうがいいかは後述します)



・静岡糸魚川構造線沿い
国道を通らずに日本を縦断するには
薩た峠
を必ず経由しなければいけません。
さった峠でググればわかりますが、富士山が見える景勝地です。

親不知沿いも長野県内の山道も青崩峠周辺も国道以外の連続した道路はありません。
ここを越えれば比較的経路は自由になります(後述します)
ただ、薩た峠を通らざるを得ないことで太平洋側沿いを通らざるを得なくなります。


・津軽海峡
具体的なフェリーは、距離が短い分から順に
「大間~函館」
「青森~函館」
「宮古~室蘭」(2018年開設予定)
「八戸~苫小牧」
「秋田~小樽」

とあります。
これも先に答えを書いておきます。
函館付近から抜け出すことのできる道道・市町村道が存在しないために
苫小牧へ行かざるを得ません。
八戸までは行けるので、八戸~苫小牧のフェリーを選択することとなります。
阿漕と思われるかもしれませんが…



次回からは、具体的なルートの解説をしていきます。
もっとも余計な解説はいいから全部見せろという声もあるかもしれませんので
別にページを用意しています。(重いので注意してください)

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