2017年5月10日水曜日

船橋市・国道357号(競馬場・IKEA・ららぽーと付近)の渋滞はどうにもならないのか?

国道357号東京湾岸道路。その中で千葉県船橋市の渋滞が突出しています。どうにからないのでしょうか。

最初に結論を言うと、どうにもならないから我慢するか高速に乗る以外に打つ手はないのですが(この地点の渋滞は2030年代になっても続きます)

なぜどうにもならないのでしょうか?

船橋にあるららぽーと東京BAY付近から、船橋競馬場方面を望む(2012年9月撮影)







国道357号を立体化させる用地がない


どうも国道357号・湾岸線建設の際にスピード感を優先して、船橋市の区間は立体交差する用地を確保してなかったようです。そのため新たに用地買収が必要となりますが、ららぽーとや船橋競馬場を閉鎖させる必要があります。そもそもその2施設だけならまだましで、住宅地や工場、倉庫を帯状に用地買収する必要があります。


浦安から西側は横浜市まで「一般道部分も」立体交差化が可能です。八景島までは用地がありますし、一部は一般道として開通しています。ベイブリッジの一般道区間は有名ですし、最近ではお台場と大井を結ぶ東京港トンネルの一般道区間が開通しましたね。
習志野から東側にもそのような用地があります。最近では千葉市の国道14号・357号の分岐地点である登戸交差点が地下立体化されました。あそこは東関東道から外れていますが、一般道の357号(14号)東京湾岸道路という高規格な一般道区間です。





また、千葉市から先は富津岬の近くまで第二湾岸候補っぽい場所や東京湾岸道路の用地が使われ、つながってはいないものの一般道が広く利用されています。幕張メッセとZOZOマリンの間にある道路がそれです。第二湾岸の用地を使った一般道は船橋・習志野市境から千葉市の稲毛海岸までが知られています。湾岸線の千葉より南側の区間では、市原市五井から袖ヶ浦まで、木更津市~富津市までが使われています。五井~富津までで使われている道路は国道16号として有名です。また、船橋以東の未開通区間でも、アクアライン近辺以外では用地は確保されています。

第二湾岸については、「予定地っぽい」あきらかに怪しい場所というだけで、実際にその用地が使われると100%言い切れませんが、不自然すぎるのでおそらくその場所が使われます。


赤が東京湾岸道路(湾岸線一般部)の予定地
青が第二湾岸の予定地っぽい地
用地買収も考慮されてそうなところや完成しているところは実線(完成しているかどうかを示したものではありません)そうでないところ(事実上整備不可能なところ)は点線です





東京湾の最深部にあるのが船橋~千葉の海岸線です


バイパスである第二湾岸の整備は事実上不可能に

船橋から西側の第二湾岸は、東京湾で最も奥地にある干潟を守るため、事実上凍結されることになりました。整備できるとすれば、船橋・習志野市境から東側でしょう。船橋市の例の渋滞場所を解消させることができません。

どうやら、第二湾岸を作るために必要な人工干潟の造成が中止になったと決まったのは、2016年のことのようです。↓参考URL

http://www.jawan.jp/rept/rp2017-j118/03.html




ということで打つ手はない

湾東京湾岸道路立体化も第二湾岸も作れないのなら、船橋の国道357号渋滞対策として有効なものはありません。せいぜい東関東道の料金をこの区間だけ割り引く程度のものです。現在、渋滞対策として西行きだけ拡幅していますが、京葉線の未活用地を活用してるだけのものですので、あまり大きな効果は得られないと思いますし、東行きは何もできません。右折車線の延伸くらいはやってるみたいですが…

このpdfに渋滞対策が詳しく載っています。

http://www.ktr.mlit.go.jp/chiba/jigyou_annai/pdf/09R357wangan.pdf



そういうわけなので、東関東道を使いましょう。

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