はっきり言うと制度の抜け穴を利用したものです。
プリウスの諸元を見てみると…
※
(諸元は公式ページから見られます)
http://toyota.jp/prius/spec/
ほぼすべてのグレードは1400kg弱、1300kg台後半の重量と書かれています。
37.2km/Lのグレードですね。
一方で、40.8km/Lの 「E」 だけは1310kgです。
ところでこれは国土交通省のpdf 自動車の重量区分です。
http://www.mlit.go.jp/common/000206672.pdf
プリウスの区分は
1196~1310kg E
1311~1420㎏ E以外
ということになります。Eだけが1つ軽いクラス、E以外は1つ重いクラスです。
専門的なことは「JC08モード 重量区分」でググってもらうとして…
同じ車で中身にほとんど差がなくても、重量区分が軽いクラスになればなるほど良い燃費になります。プリウスの場合は、1310kgのEと1320kg以上のE以外のグレードを比較した場合、Eのほうが燃費がよくなるテストを受けられています。
リチウムイオン電池を使って、さらにガソリンタンクの要領も減らして重量を1310kgに無理矢理収めたのがEグレードです。極端な話、40.8km/Lという宣伝文句を作るためだけのグレードです。
Eのプリウスでも、1311~1420kgと同じ条件でテストしたら37.2km/Lという結果が出ます。多分。もしかしたら37.4km/Lとかになるかもしれない。
E以外のプリウスでも、1196~1310kgと同条件でテストしたら40.8km/Lという結果がでます。多分。もしかしたら40.6km/Lになるかもしれない。
お分かりいただけたでしょうか。
Eグレードはリチウムイオン電池を使ってまで重量を削った結果、電池の容量も削減されています。
ニッ水電池搭載のプリウスは6.5Ahですが、リチウムイオン電池のプリウスは3.6Ahです。
この差は結構大きい。特に夏場・冬場の燃費に効いてきます。
電池の容量が大きいほど冬場でも燃費は下がりにくくなります。電池の容量が少ないと冬場に燃費が下がりやすくなります。Eグレードはおそらく冬場は燃費が落ちやすくなるでしょう。
以上、簡単に説明しました。終わり。
0 件のコメント:
コメントを投稿