八代～鹿児島 南九州西回り自動車道が開通すれば近道になるか？

九州道を南へ進んでいると、八代から海沿いに分岐する高速道路があります。

これは南九州西回り自動車道という名前の高速道路で、実際海沿いに市来まで、
市来からは直線で鹿児島を結んでいます。

2015年現在は全体の半分程度が開通していますが、全線開通の目途は立っています。
おそらく10年後には全線開通しているでしょう。

あと、忘れてはならないのが、この道路は一部区間を除いて無料であることです。
八代JCT～日奈久、市来～鹿児島西、両方合わせて普通車で1,000円ですが、
それ以外は0円です。

しかし、すべての区間が対面通行です。
（ICやSA付近に追い越し車線や登坂車線はある）


このような道路ですが、既存の九州道と比べて距離的に優位性はあるのでしょうか。
少し調べてみました。



八代JCT～鹿児島IC

141km　南九州西回り道

131km　九州自動車道



あれ…近道にならないどころか遠回りですね…

さて、なにが原因なんでしょうか。

南九州西回り道はほぼ国道3号と並行していますが、
高速道路を使わない下道最速ルートは途中から違う国道を使います。
国道328号です。

宮之城（さつま市）を経由するルートで、阿久根、川内、市来を通らない
出水～鹿児島を最短で結ぶ経路です。

国道328号に並行するように通っていれば最短だったのですが、鹿児島県の主要自治体を通るようにしたために少し遠回りになってしまったんですね。結果的に全体的にも遠回りになりました。


もっとも、南九州西回り道はほとんどが無料なので、価格面では優位に立てます。
九州道は厳しい山越えですが、南九州西回り道はリアス式海岸を進むので細かい山越えはあるものの気は楽です。ただし対面通行です。

時間とわかりやすさは九州道、お金を考えたら南九州西回り道、とすみわけできるのではないでしょうか。