今回はスティックPCを使ってみた感想と、よりよく使えるようにするための周辺機器は何を選べば良いかを考えてみます。
ただし、私は最初に言っておきます。このパソコンは家で使うのには向いていません。
あくまで持ち運び用のパソコンとしてお勧めします。
Amazon.comで119ドルだったので買いました。
(購入数日後109ドルに値下がりしてて若干ショック)
https://www.amazon.com/dp/B01EZGYV9A/
製品情報
https://www.asus.com/jp/Stick-PCs/VivoStick-PC-TS10/
日本だと2万円弱なので、アメリカからの輸入がいいと思います。
ただ細部が英語になりますけどね。
一応日本語版Amazonのリンクも貼っときます。
以下レビューとして、利点と問題点、あると便利な周辺機器を挙げておきます。
利点
最新(最終型であもる?)Atom搭載
CherryTrailというシリーズのAtomを搭載しています。CPUとしての性能はそれなりです。
10年前のパソコンよりは良いかもといったところです。
ファン搭載
ファンがついてます。ちょっとうるさいけど。
ファンレスが多いスティックPC界でファンがついているのはうれしいですね。
安い
109ドルは安い。ただし海外版のみ。でも買ったら説明書は日本語も併記されていました。
消費電力はだいたい4Wくらいだった(実計測)
このスティックPCの電力供給は18Wまでいけますので、ポータブルHDD1つつけたところでどうってことはありません。
スマホで操作できる
ただ私には若干合わなかった。キーボードの代わりにはなるが、マウスの代わりにはしづらいというのが感想です。正直言うと、起動してマウス差し込んで移動させないとマウスカーソルが出ない。スマホだけで操作できるわけではなかったんですね。
問題点
microSDXCスロットがない
外部ストレージをmicroSDXCカードで済ませようとする方は注意。
この仕様のせいで、USB3.0スロットを複数使いたい場合はUSBハブが必須となります。
メモリ2GBは少ない
もっさりの原因と予測できます。
マウスは欲しい、キーボードもできれば
スマホで操作できるとは説明してありますが、マウスは欲しい。
キーボードはネットサーフィンくらいならあってもなくてもいいですが、長文を書くなら必須でしょう。
Bluetooth4.1対応とのことなので、BTマウスもキーボードも使えます。
ただマウスは有線でもいいと思う。
ファン搭載でもそれなりに熱い
このCPU、温度によってクロック数が上下するらしいです。
ファンがあるのでそれなりの熱さにしかならないとはいえ、ヒートシンクでもつけておいたほうがいいかもしれません。
興味のある方は「スティックPCにヒートシンクを付ける方法」 ででもググってください。
筐体を開けなくてもヒートシンクを取り付ける方法くらいあるはずなんで。
ここではあえて説明はしません。だってヒートシンクをとりつけてないし。
足したら使いやすくなるかもしれない周辺機器
USB3.0ハブ(セルフパワー)
USBハブなのにコンセントがついてる、っていうのを買ってみると、電力供給の心配なく周辺機器が心置きなく使えるはずです。バスパワーでもいいとは思いますが、給電能力を心配する必要はあります。
主に外出先でSDXCカードに入っている撮影データをポータブルHDDに移すために使う場合重宝するはずです。私はそのためだけにスティックPC買いました。
(追記 下で紹介している商品を実際に旅行で使ったところ、こちらはUSB充電器の補完として使うことができました。荷物が増えないのでお勧めかもしれません)
USB2.0ハブ(バスパワーでいいと思う)
USB2.0に取り付ける機器は、マウスやキーボードなど消費電力の少ない、USBにとりつけることが第一目的のものです。USB3.0ハブがいっぱいの場合には別途USB2.0ハブを購入してしまうと良いでしょう。
HDMIオス―HDMIメスケーブル
要するにHDMIの差込口を延長するケーブルです。本体にも付属してありますが、ケーブル長は長いほうが良いです。ホテルのテレビに取り付ける場合は重宝すると思います。
付属のは30cmくらいですが、市販品には2.0mくらいのものがあります。
HDMIのL型アダプタ
HDMI端子を接続する場所は、テレビの裏が多いですよね。テレビの裏と壁が近いと問題です。だからその場合でも楽に挿せるようにするためのL字コネクタの導入をするといいかもしれません。
USBメモリかSDXCカード
スティックPCとして使う分にはかさばりますが、USB3.0ハブにUSBメモリを差し込んでください。そうすることで32GBのeMMCの容量を気にせず使えるようになるはずです。余ってるSDカードがあったらそれでもいいです。
USBメモリは、256GB以上のものを使えば確実に速度が出ますが高いです。128GB以下のUSBメモリを購入する際は、くれぐれも速度にご注意ください。
マウス
家で使ってるマウスでも外出先ででも接続してみてはどうでしょうか。ただし飛行機に乗る場合、無線式は電池を積んでいる関係上預入できない可能性があるので注意してください。正直有線でもいいと思うんですけどね。
キーボード
長文を打つなら必要だと思いますが、スティックPC買うよりノートPC買ったほうがいいかもしれん。
モバイルバッテリー
5V・2.4A以上の出力のモバイルバッテリーがあれば、それ単体で起動させることが可能です。
microUSBで電力を供給するのですが、たぶんモバイルバッテリーでいけるはず。
4Wくらいだからそんなにパワー食わないだろうし。ただ保証はしない。
ポータブルスピーカー
なぜかこのスティックPCはステレオミジジャックがあります。生かす方法としては、ポータブルスピーカーを接続するくらいしかありません。あとは、スピーカーなしのDVI端子のディスプレイにHDMI-DVI端子で接続して、別途スピーカーを接続するか。
ディスプレイ
ディスプレイを購入することで、ディスプレイがない環境でもスティックPCを使うことができます。
また、HDMIがDisableされているホテルもあります。そういう場合はディスプレイがあったほうが良いでしょう。
↓の方は、RaspberryPi向けのディスプレイを探してたようで、車載用のディスプレイをラズパイに使っているようです。
http://nomolk.hatenablog.com/entry/2016/07/04/222500
私も参考にして車載用ディスプレイを買ってみて繋いでみましたらうまくいきました。ちなみにACアダプタもHDMIケーブルもついてきましたよ。(1回旅行した後にどう使ったのかの記事を載せたいと思っています)
スティックPCを持ち運びする場合にお勧めかもしれません。
総合的な評価としては…
CherryTrailといえどもAtomはAtom、ショボい。リビング用PCとして使うとしても、廃熱問題があって、一般人が使うには一工夫必要です。逆に言うと、その欠点を認識したうえで欠点を補うためのパーツを買って自分で改造できる人にはおすすめです。
かなり小型のパソコンなので場所をとらず、旅行にはうってつけのものではないかと思います。
安価なものなので、旅行用のPCとして性能に不満がある場合は高いノートパソコンを購入してください。リビング用としては、普通のパソコンでも買ったほうがいいです。
普通に考えたら、スティックPCとかが最適な場合でも、金があるなら軽量高性能のレッツノートでも買うのが一番いいんですけどね。スティックPCは金ない人間にとっての救済道具ですよ。
安いスティックPCは要注意
ファンレスである、またはUSB2.0しかない、という廉価なスティックPCもありますが、私はお勧めしません。USB3.0搭載、ファン搭載のスティックPCをお勧めします。
たとえばこのドスパラのスティックPC、安いがファンレスでUSB2.0搭載、CPUは型落ちのBaiTrailのAtom搭載です。ヒートシンクとかの外付けが必須となります。
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