このルートが選ばれなかった理由も少しわかるでしょう。
赤が熱海経由 青が現東名 オレンジが新東名(現行ルート)
こうして大妄想して地図にしてみると、いくつか問題があることがわかります。
最大の問題は
「三島~熱海で長大トンネルの整備がどうしても必要になること」です。
(東海道新幹線を使ったことがある人は、熱海と三島の間で長い長いトンネルを通過するのをよくご存じでしょう。丹那トンネルという昔からの日本の難所です)
全長5000メートルを超えると、危険物搭載車両が通行できなくなります。それを避けるために静岡県内は様々な工夫をして全長4000メートル台のトンネルを多く作っています。しかし、新東名丹那トンネルを整備するとなると、8000メートル級は避けられない。
だったら御殿場経由でいいじゃないかとなったのではないでしょうか。
「トヨタ関連会社の工場も富士スピードウェイもない」
「熱海IC周辺で大渋滞が不可避なので、伊東市方面へ抜ける道路も作らないといけない」
といった別の要因もありますが、些細な理由でしょう。
熱海ルートの利点としては、
「雪に強い」
「富士山噴火の被害が御殿場ルートと比べると比較的少ない」
という災害時に有利になる特徴があります。
特に降雪時の強さは2014年2月豪雪で思い知ったことでしょう。あのときは熱函街道経由が唯一まともに通れる峠道でしたからね。
個人的な妄想ですが、小田原厚木道路の小田原西JCTから南へ直進できるようにして、熱海経由で東駿河湾環状道路に繋がる高速道路があると面白そうだなあとは思います。
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