2015年9月4日金曜日

大和トンネルの片側4車線化 どうやって拡幅するのか?

大和トンネルの車線増のため、国や県が動き出したというニュースが入ってきました。

ニュース記事へのリンク(リンクが切れているかもしれません)
http://www.kanaloco.jp/article/119205


上下線ともに1車線増やすということですが、どういう風に増やすのでしょうか?








普通に考えられるのは、東名高速道路(愛知県内)や東名阪自動車道(三重県内)でとられている、車線幅を少なくして無理矢理1車線増やす方式です。(1車線あたりの幅3.6メートル→3.25メートル)

豊田JCT~音羽蒲郡ICの暫定3車線化についてはNEXCO中日本のページへ
http://www.c-nexco.co.jp/corporate/pressroom/news_old/index.php?id=2294

この方式は、大和トンネルを含む区間では愛知や三重の拡幅例よりも
実施しやすいと思われます。


理由についてはいくつかありますが

・東名高速道路だけ車線幅が3.6メートルであること
一般的な高速道路の車線幅は3.5メートルです。
都市高速だと3.25メートルになったり一般道だと3メートルになったりしますが、
日本の高速道路の中で東名だけは独自規格の3.6メートルです。

・東名(愛知県内)と比較して車線が1つ多いこと
3.6×2(7.2)→3.25×3(9.75) 2車線→3車線
3.6×3(10.8)→3.25×4(13) 3車線→4車線
比較すると、削られる路肩は3→4のほうが少なめです。

一番左側の車線を「登坂車線」として整備すれば、さらに削られる路肩は少なく済みます。
(登坂車線は幅3.0メートルであるため)


・大和トンネルは300メートルもないので、トンネル内に非常停車スペースを設ける必要はないと思われること
愛知県内の拡幅例では、400メートルおきに非常駐車帯を整備しています。大和トンネルの延長は300メートル弱なので、トンネルの前後に非常駐車帯を設ければ良いです。

(ただ、トンネル内よりも前後の地上区間のほうが非常駐車帯のスペースを確保しづらそうな気がしますが…)

大和トンネルはただの蓋なので外せばいいとも言われますが、飛行機の経路の真下であるので外さないほうがいいとは思います。(飛行機なんて高速道路に墜ちるわけないだろうと思う人は多いと思いますが、2015年7月に中央自動車道のすぐそばで墜落事故が発生しましたので、今のところは蓋をしたままのほうが良いと私は思います)



2015年9月5日追記
この方法で拡幅を実施した場合、制限速度は60もしくは80のいずれかになります。
決めるのは神奈川県警です。






2015年12月19日追記

具体的な方法がまとまったようです。別の記事に書いていますのでよろしければご覧ください。

大和トンネル4車線化、具体的にどうやって実施することになったのか
http://rcp193.blogspot.jp/2015/09/4.html



この方式での拡幅は決まれば比較的早く工事できると思います。もしかしたら2015年11月の集中工事で大規模に工事するかもしれませんね。また、拡幅するのであれば、上下線とも海老名JCT~横浜町田の間全てで4車線にしてほしいですね。
→集中工事では車線増されませんでした。




海老名JCTも対策を実施するとのことですが、混雑の原因となっている箇所は根本的に幅が足りなさすぎるので時間をかけて拡幅工事をしないと混雑緩和はできません。
東名上り→圏央道外回り、圏央道内回り→東名下り
のランプで完全片側2車線化が必要です。部分的に拡幅するとかえって混雑の悪化を招きます。

→ 東名→圏央道については海老名JCTが暫定2車線化されました。効果は抜群のようです。






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