中央道特有の構造、交通量の偏り、あの位置にある登坂車線
という要素がすべて絡み合っています。
休日に首都圏から山梨、長野、富士五湖方面に行く車が多すぎるのがまず第一の原因です。
行く時間はそれなりにバラバラなのですが、帰る時間は大体決まっています。
そこで交通集中が起こってしまうのです。
平日と休日の交通量の差はこのようになっています。驚きです。
平成22年道路交通センサスはWeb上でも見ることができます
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f417748/
交通量の限界が2800台/時くらいで、それ以上になると渋滞になる(渋滞発生後は1時間あたりに通過できる車の量が減る)と考えればよいですが、それくらいの交通量が休日は13時から22時過ぎまで集中しているわけです。そして24時間近になると通行する車は激減します。
休日渋滞の傾向としては非常にわかりやすいですね。24時に小仏トンネルを通過してたら翌日の平日に差支えますから…
これだけ交通量が集中すると、どこかで自然渋滞が発生するポイントが出てしまいます。
それが小仏トンネルです。
小仏トンネルで渋滞が発生するとまもなく上野原ICの車線減少部でも渋滞が発生します。小仏トンネルだけで済む場合もありますが、その場合は小仏トンネル渋滞が解消される時間も短いです。
小仏トンネルの渋滞が他の首都圏方面上り渋滞と決定的に違うのは、渋滞距離が長くなくてもとにかく流れない、通過時間が長いことです。
渋滞といっても30~50km/hで流れている渋滞は多いですが、
ここの場合、0~30km/hくらいで流れています。
もちろん50km/hくらいで流れている部分もありますが…
流れないと言われる原因は、
小仏トンネル前の登坂車線(現在は変則追越車線となっている)
と上野原ICでの車線減少(3車線→2車線)
です。この2箇所で0km/hに近い速度まで落ちます。通過するのに時間がかかります。
この手の車線減少渋滞は、減る車線に隣接する車線にいなければ通過時間が短くなるはずなのですが、普段通る人は皆すでに真ん中にいたらまずいと学習しているのでどの車線にいても通過時間は大体一緒です。
(あらかじめ右車線に車線変更する車が多く、結果右車線にいる車が非常に多い)
(でも真ん中にいるよりはマシかと思います)
これが小仏トンネルを先頭とした渋滞の原因です。
解決策
小仏トンネルの拡幅(新設?)が実施されますので、小仏トンネルを先頭とした渋滞は解消されるものと思われます。ただし、上野原~小仏トンネル手前までは片側2車線です。この部分はかなり古い時期に作られた高速道路で、アップダウンが激しいです。そのため、上野原~小仏トンネル手前のどこかが新しいサグとなってそこが渋滞の先頭となる可能性があります。また、交通量が多くなりすぎると上野原ICの車線減少で詰まります。
八王子JCTまで渋滞が発生しなくするには、上野原までの拡幅が必須だと思いますが、
実現されるのはいつになることやら…
(あと、拡幅が完了されても、八王子JCTを先頭とした渋滞が起こるかもしれません)
この記事の最初にあった、1時間別の交通量データを載せた画像を見ると、とにかく休日交通量が多すぎるのがわかります。もし渋滞しなくなったら22時に通過してた人が17時に通過するようになって、結局渋滞が解消されない、もしくは別の場所で渋滞してしまう、ということにもなります。
一番の解決策は平日もしくは土曜朝に通過することなので、可能な方は検討してみてください。
今からできる有効的な方法は、渋滞時の登坂車線封鎖です。
これで小仏トンネル手前の合流渋滞がひどくなくなる可能性があります。
小仏トンネルに限らず大して金をかけずに渋滞がひどくならない方法なので、できればどこかで実験してほしいなと思いますが…
2017年8月追記
上野原・小仏トンネル渋滞の動画撮影に成功しました。こんな感じで流れるんだということで、渋滞未経験者の方は是非ご覧ください。
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