走行動画を撮影しに、沖縄本島と石垣島に行ってきました。
とある歌手のコンサートにも行ってきたので、
愛媛→東京→沖縄→石垣→大阪→愛媛と移動したことになります。
今回、可能な限り安く上げるために飛行機は平日の便を確保しました。
(旅行前の時点ではスカイマークが”いつ”潰れるかわからなかったため
スカイマークが一番安い便でも今回に限りJTAを使ってしまいましたが)
※スカイマークの資金繰りが怪しく、突然の運航停止もしくは民事再生法申請が近いことは2014年10月末から把握していた。
そこで見たのは、あまりの外国人の多さでした。
外国人といっても多くは台湾、香港、中国本土からの観光客です。
美ら海水族館、今帰仁城跡、古宇利島、首里城など訪れた観光地には中国語ばかりが聞こえてきました。
日本人もそれなりにいたんですが、外国人のほうが目立っていた印象です。
日本人にしても、老人が多い。若い人はあまり見かけませんでした。
一方の外国人は若い人や家族連れが非常に多いです。老人のほうが少数派でした。
「円安で外国人観光客が増えている」のは確かですが、日本人観光客が増えないのはちょっと寂しいですね。
他の都市にも滞在したので、そこでの印象も加えると、
東京に滞在した時は休日は外国人が多め、日本人もそれ以上に多いので目立ちませんでした。
平日の旅行者は外国人が多数派でした。(働いている日本人は多く見かけました)
大阪に数時間滞在したときは外国人は少ない印象でした。
土曜日だから休みの日本人が多い印象を持ちました。
(といっても遠くからの観光客は少ないと思います)
・日本人は平日に旅行しないが休日は旅行や外出をする
・外国人は平日も割と旅行している(休日との差が少ない)
という傾向があるのでしょう。
日本の労働環境は極めて特殊で、
「平日に遊ぶために休むなんてもってのほか」
と考える人のほうが多数派です。(最近は改善されつつありますが)
遊ぶのは良いとしても。平日に飛行機に乗って遠くに行って、
アクシデントが発生して帰れなくなった場合に
突然休むことが許容される成熟した社会ではありません。
その分、休日や3連休時期には旅行する人は多いですが、人が集中するので
料金が高い、座席も満足に確保できないということになります。
3連休、GW、盆暮れなどに旅行するみなさんは運輸業観光業の養分です。
ここで稼いで閑散期は採算割れギリギリの水準で商売して凌ぐわけです。
スカイマークが1月28日に民事再生法申請するに至ったのも、年末年始に定価で座席を提供して手に入れた現金が尽きたからです。
航空会社とくにLCCの料金設定を見てみると、国内線の平日は客が集まらずセールばっかりやっている一方で休日はセール対象外になっています。
インターネットでは「なぜ休日にセール料金を設定しないのか」
と文句の書き込みを多く見ることができます。
一方、休日は平日のANAやJAL並にお金を出さないとLCCにも乗れません。
(休日でも時期が悪いと平日並み料金になることもある)
カレンダー通りに休む人は運輸業観光業の養分になる一方で、
平日に旅行できる人は原価でお得に旅行ができる仕組みになっています。
国際線のLCCは平日休日での差は極端ではありません。
ただ、日本人需要に頼ると需要の差が激しすぎて死ぬので、外国人需要を取り込むためのダイヤにしていることが多いです。
ビジネス需要に頼れないLCCは平日の利用客をどれだけ増やすかに苦心していますが、目立った成果は見られません。
最近はLCCが国内線増発をあきらめて国際線に注力するケースが目立ってきています。
平日に国内旅行する人が少ないがためにLCC国内線が成り立たない
という特殊状況が生み出されているわけです。
沖縄に平日行くと外国人が多い一方で、日本人がいないいても老人だけの状況は、
日本人の社畜力の高さが生み出しているものだと言えます。
みんなが休まないから観光客が増えない、
増えないから航空需要も伸びない、外国人頼みになる
平日の閑散期をベースに考えるため飛行機は小型化、電車は本数減
一方で繁忙期はとんでもない需要があるが、
繁忙期需要に合わせて投資するとスカイマークみたいに潰れる
あまり健全な状況とは言えないですが、これを改善するのは非常に難しいですね。
今後20年30年かけてゆっくりと状況を改善させていくしかないのでしょう。
私は平日でも長期旅行できる体制を作っているので、人よりも安く旅行しております。
そのため、この状況が続いたほうが得します。
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