2016年9月30日金曜日

イケダハヤト先生の高知移住先、高知市都市圏と嶺北都市圏の差を数字で見てみる

東京はオワコンとかさんざんDISって高知に移住したイケダハヤトっていうプロブロガーの方がいます。彼は最近生活がうまくいってないようで相当貧乏くさい生活をしています。

転落のきっかけは嶺北移住です。嶺北といっても知らない人もいると思いますが、高知県国道439号沿いの大豊町から西側 大豊・本山・土佐・大川の4自治体のことを指します。

彼は東京都(都のどこかは詳しく知らないけど、23区内の素晴らしい場所に住んでたんだろうな)から高知市にいったん移住しました。そして嶺北へ移住して現在に至ります。

少しでも好意的な見方をしていた私はよくわかるんですが、高知市にいたころのほうがまだ生き生きとしていたと思います。気持ちも髪も。高知市に住んで得られていた生活と、嶺北での生活の差とは一体何なんでしょうか。今回はそれを数字で見て考えてみます。

東京に住んでいる方、地方に住んでいる方いろいろいると思います。だけど、「地方」はひとくくりにはできないというのが読めばよくわかると思います。(というかよくわかるようにしたい)






  • 高知市都市圏と嶺北都市圏の差を数字で見てみる



大体こういうのは数字で差を見るのが絶対的でわかりやすい。
ので高知市都市圏と嶺北都市圏の数字を挙げてみます。


高知市
人口33.6万人
県庁所在地
空港まで車で20分くらい
空港からは羽田・伊丹・福岡など大都市への直通便あり

大学あり

  高知の町中


高知市周辺自治体の人口も合わせると…
(南国市・香美市・香南市・いの町・日高村・土佐市)
4.8 2.7 3.2 2.3 0.5 2.7

人口49.8万人




そうです。実は高知市都市圏って、人口50万人を抱える立派な都市圏なのです。
東京にあるようなお店もあります(最低限ですが)。
高知県の人口が72.2万人ですが、そのうち49.8万人が高知市周辺で生活しています。


東京周辺に住んでいる人に、関東地方の都市圏で比較すると…

48万人 厚木+海老名+綾瀬+寒川
19万人 小田原

  厚木市内



厚木近辺の都市圏と同じか若干少ないくらいと考えてもらえればわかりやすいと思います。
小田原や酒匂川沿いの自治体よりは大きいです。
(ただ、人口だけで見たときの話です。厚木や海老名のほうが都市的な生活はしやすいはずです。海老名は渋滞がひどすぎるけどね)


個人的には物足りなさはあるんだけど、高知市内の商店街は商店街として機能しています。そして個人的に行きたいマニアックな店もあります。そういうのが成り立つ場所なんですよね。


バルト3国の一番北側にあるエストニアという国の首都である「タリン」は、人口42万人です。高知という場所は、国の首都並の人口もあり、もしかしたら同程度の経済力もあるのかもしれません。




一方、嶺北地域の4自治体の人口といえば…

0386 大川
3980 土佐
3505 本山
3836 大豊

11707 合計

えっ!これだけしかいないの!? そうです。実は嶺北地域というのは人口1.2万人にも満たない大変人の少ない地域です。

私の知ってる限り、お店といえば…


ローソン (スリーエフだった)
本山のYショップ つぶれた
32号沿いのサークルKだったかサンクスだったか忘れた


セイムス ドラッグストア



   嶺北の中心地

嶺北の中心地の動画(10:50ごろから本山中心部~土佐町中心部)


サンシャイン本山 スーパー
サンシャイン末広 スーパー

直売所数件

コメリ ホームセンター
マルニ ホームセンター

ガススタ数件

大病院2つくらい

高校が存在する



これだけです。地方としては壊滅的な店の少なさです。パチ屋はある。バイパス沿いに店が立ち並んでいる、日本の地方の典型的な風景というのは嶺北にはありません。

(ただ、国道439号全線走破している私はよくわかるんですが、439沿線の山間部の中では最も栄えている地域ではあるんです。最も栄えている地域でこれですがね)


今はあるドラッグストアやホームセンターも、もしかしたら10年後にはなくなっているかもしれません。スーパーは残り続けるとは思いますが…。

大きな病院は2つあります。これは素直にすごいと思います。大学病院から週数回くらい先生来てるような病院だから、何かあったら結局高知市のほうまで行かないとだめなんだけど。


嶺北から高知に通勤する!というのは不可能ではありませんが、現実的ではありません。「地方で高速通勤」は金がかかりすぎるので誰もやりません。ですから下道での通勤となりますが、嶺北から高知への下道は山道すぎて厳しいのです。大豊町の人ならできるかもしれませんが、本山や土佐からは無理です。
必然的に嶺北の4自治体内のどこかで働くことになりますが、企業自体があまりありませんから、自分で何かできる人じゃないと厳しいですね。



ここまで数字の差だけを見ていくと、高知県の2つの都市でも絶望的な差があることがわかります。

都市部特有のサービスがあるのは当然、選択肢も豊富にあるのが東京
都市部特有のサービスがある(選択肢は限られる)のが高知

とするならば、

都市部特有のサービスの大半が存在しないのが嶺北

なのではないかと私は考えています。



そして、

イケダハヤト先生は都市→都市→田舎へと移住したことになる


ということになるんですね。

東京近郊、高知市で都市の生活を享受していた人がはじめて田舎に移住したのです。

今まで都市で得られていたネタが得られなくなり、進んだ道が「アフィリエイトに精を出す」「儲ける方法を売る」「プライベートの大幅な切り売り」だったのかもしれません。(かなり好意的な捉え方です、気に障った方はご容赦ください)





  • 地方の都市圏にも大小さまざまな差がある


私独自の考えとして、日本には
東京、大都市、地方都市、普通の街、田舎 糞田舎
の6つくらい街のランク分けができると考えています。

ランク分けした中でもさらにランク分けできますが、正直なところランク内だと大きな差はないと思います。

それよりも、地方都市と普通の街の間にかなり大きな壁が立ちはだかっているのではないかと私は考えています。私は地方都市で生まれ育った人間ではなく、普通の街で育ったから差がわかるのです。私が子供のころに百貨店もなくなりましたしねえ。都銀…はあるんだった一応。


東京

  東京・秋葉原


===東京の壁===

大阪など大都市
政令指定都市


 阪神高速環状線・大阪市内

 仙台市街



===大都市の壁===

人口25~80万人くらいの地方都市(21世紀以降に政令市になった自治体を含む)


 熊本市街

 松山市街

 水戸市街




===地方都市の壁===

人口5~25万人くらいの独立した都市圏の都市

愛媛県今治市街

宮崎県都城市街



===普通の街の壁==

人口1~5万人くらいの独立した都市

 網走市街


広島県三次市市街



===田舎の壁===

~人口1万人くらい

  高知県四万十市・江川崎




東京や大都市にあるような店の大半は、地方都市にもあります。
ありますが、店の種類が少なくなってきます。

普通の街になると、一部が欠けてきます。

田舎になると大半が欠けてきます。

糞田舎になるとほとんどがありません。(コンビニすらないと考えればいいです)


一通りそろってるならそこまで問題が出ないんですが、一部が欠けてると「なんか足りない」「当たり前の店がない」ということが発生し始めます。そして大半がないと田舎の完成です。


この感覚は、実際に住んでみないとわからないだろうなあ。住んで初めて「あれ、この店がない」がわかるんですよ。で、調べて「えーあそこまでいかないとこの店がないのか」になるんです。私の住んでいる街で身近な飲食チェーンだと、2001年くらいに牛丼チェーン店が初進出して感動した記憶があります。あと2008年にブックオフができました。ついにおらが街にブックオフができたと喜んでたなあ。ブックオフすらなかったので、数十キロ運転してわざわざ行ってたんですよ。


これが専門店とかならまだ不便になる機会が少ないし通販も使えますが、嶺北は家電量販店ないんですよ。どうですか。不便でしょう。ダイソーもありません。meetsはあるけど売り場小さいですよ。何か欲しいと思うたびに高速30km運転して高速代往復1800円+ガソリン代支払って家電量販店行くんですよ。


どうですか。田舎のきつさわかりますか。そんなところでブログ向けのネタを探して、となると相当なアウトドア派じゃないときついじゃないですか。


地方特有の巨大ホームセンターもある場所は限られる



100均の話で申し訳ないですが、たとえば糞田舎じゃなくてもちょっとした街なら100均だけでもいくらか選択肢があるじゃないですか。でも田舎は選択肢ないんですよ。そういうところに移住しちゃったんです。
ハンズがあるないじゃないんです。ハンズがないのは当たり前で、小さいホームセンターしかないところで我慢できますか。田舎でDIYしたくてもホームセンターもないんですよ。

嶺北にはコメリというホームセンターがありますが、コメリには2種類あります。田舎向けの小規模店と、大型店の「パワー」です。嶺北にあるのは小規模店です。うちの地元にはパワーも小規模店も片道10㎞くらいのところにありますが、2店舗の品ぞろえは全然ちがいます。

あらゆる日用品の買い出しに制約がかかるのが田舎です。それでも移住しちゃったんですよね。



  • 都会にあるチェーン店が田舎には存在しないくらいいいじゃないか?いやそれは違う

東京には個性的な個人経営の店がたくさんありますが、東京の人でも大半は「地方にもあるチェーン店」を効率よく使っているんですよね。チェーン店と個人経営の店が共存しているのが都市部と言えます。

ところが、田舎にはチェーン店の種類が制約される。どこにでもあるようなチェーン店のことを知らずに大人になる。それも恐ろしいことだと思いませんか。私は実際知らずに大人になっちゃいました。大人になって「こんな店があったのか」と驚くばかりです。

私の地元には、21世紀になるまで牛丼屋はなかった(画像は神戸市内のなか卯です)


マクドナルドは安いが不味いと言うためには、マクドナルドでの食事を経験しないとわからないじゃないですか。すき家のブラック労働が問題といってるけどすき家って何?見たことないです。ではね。子供の教育的にもよくないです。何も知らないまま育ってしまいます。

田舎には刺激のない生活、と言いますが、実際には選択肢の少ない生活なのです。それも田舎になればなるほど選択肢は少なくなります。田舎の生活を続けると都市部に住むよりも刺激がない、視野が狭くなる、などのデメリットが出てくるはずです。「車で数十分かけて移動すればロードサイド店がたくさんある場所」ならまだいいのですが、最低限のスーパーやドラッグストアしかない場所だとより環境が厳しくなりますよね。嶺北はそういう場所なんです。




  • イケダ先生は今、田舎に住んでいることの不便さを痛感しているはず


田舎にはいろいろな不便さがあります。今はそれを痛感してるんじゃないですか。何かあるたびに大豊から高速乗って高知市内まで行ってるじゃないですか。いく度に交通費だけでも往復2500円飛びます。金だけではありません。しんどい山道を降りて、微妙にカーブの多い439を通り、大豊ICからトンネルだらけの高速に乗ります。(2007年に高速が4車線化されてかなり楽にはなったが)

先生は土地を買っちゃったのですが、このままだと逃亡してもおかしくないと思います。それほど嶺北はギリギリの場所だからです。こんなことを言っていると嶺北の人には怒られると思いますが。


一方、高知市周辺にさえ行ければ一通りの店は揃っています。東京と比べると店の種類は少ないですが、一通りのものは買える。私はブルーレイのスリムドライブを自作PCにつけるためのパーツを高知で買いましたよ。それくらいの専門性を持った店くらいはあります。



もっとも、あの先生は中身がありません。田舎でも充分な暮らししかしてないくらいですから…速く文章が打てる特技はあるのかもしれませんが、それなら私もできます。タイプウェルというソフトでXEくらいです。



先生は田舎への「2段階移住」を勧めております。私は移住で段階を踏んでいく方法を知ったとき「ちゃんと考えるのかな」と感じましたが、今となっては私の考えが変わりまして、店がなくても耐えられるかというテストをするという意味では、東京などに住んだまま「クラインガルテン」のような場所にもおためし滞在する(年に数十日程度宿泊する)のが一番いいのではないかと思います。
いくら移住するにしても、高知市のような「(一応)都会」に住んでいたら、不便さに耐えられるかどうかがわかりません。何段階かけても、最終的には田舎で滞在してみないと本当に合うかどうかがわからないのです。

高知市レベルの都会でも「こりゃ田舎だ」と断念する人はたくさんいると思います。でも、そういう人はたぶん事前に「無理だ」とわかっているんじゃないかなあ。コンサートや芸術展などが東京近郊でしか主に行われていないのはよくわかるでしょうしね。




ところで、クラインガルテンはその性質上、1年間常に滞在する用には作られていません。何かあったら自分の家に戻らないといけませんし、そうしないといけないために住民票を移すことができません。ところが、住民票を移すことができない場所に1年以上ずーっと居座る4人家族が発生してしまいました。はたしてクラインガルテン側はこんな人が現れることを想定していたでしょうか?

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