2015年10月25日日曜日

ディーゼルモデルが売られていない日本で、フォルクスワーゲンの新車販売台数が大幅に落ち込んでいる理由

フォルクスワーゲン不祥事発覚で、
日本のディーラーでの来客数がかなり落ち込んでいるようです。


VW日本法人、国内全車対象に無料点検http://www.sankeibiz.jp/business/news/151024/bsa1510240500006-n1.htm

この記事の中に、「来客数が半分以下になる日も」
と書かれています。



でも、待ってください。フォルクスワーゲンは日本ではディーゼル車を売っていません。
TSIと呼ばれる直噴ガソリンエンジンを採用したモデルが主力です。
日本の環境基準にもばっちり適合しています。


でも現実には誰もフォルクスワーゲンの車を買おうとしなくなっているわけです。
来客数だけではありません。販売台数も落ち込んでいるわけです。

VWの日本販売3割減 10月前半、排ガス不正響く http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ16HT2_W5A011C1TI1000/


今はまだ不正発覚直前に契約してしまった人たちが納車を待っている段階(販売台数にカウントされる)なので、11月以降はさらにひどくなることが予想されます。


一体なぜ販売台数が落ち込んでいるのでしょうか。


これには
「フォルクスワーゲンは広告戦略を駆使し、日本では独自の立ち位置にいる」
ということが影響しています。


CMを見てると、言い方はアレですが「意識高い系」を全面に押し出したものが多いです。
VWの「up!」で久保田利伸さんが出ているCMは特に顕著ですよね。

あの車は100万円台(実勢価格160万円)でありながら、外車が持てる
というのがキモです。軽自動車や国産車とは格が違うんです。
もちろん、「そうではない、気軽に誰でも持てる」というアピールもしています。
でも基本的には外車なんです。




上位車種の「ポロ」「ゴルフ」なども同様の立ち位置です。


車の質が違うという、高速走行したら違いがわかるというアピールもしていますが、
その辺試乗しただけじゃよくわかりませんし、
数百キロも高速走行するような層は日本にはあまりいませんから
違いがあってもよくわからないという人は多いです。

それよりも最近のフォルクスワーゲンで積極的に採用しているトランスミッション
「DSG」「ASG」といった機構は、CVTや普通のAT車と比べて圧倒的に街乗りがしんどいです。
これらはMTの変速を機械にやらせてるだけです。
機械はたまに変速ミスしてうまく走りだしません。
変速機会は街乗りが圧倒的に多いので、
たまの高速で便利でも普段の街乗りで不便ということになります。
そして日本では街乗りする人ばっかりで高速で長距離走行する人はあまりいません。

でもそれらの仕様も「外車だから」というので許されているわけです。
国内メーカー車だと許されないことが多いでしょうね。


外車というとベンツ、BMWといった名前が挙がりますね。
(あと最近だとアウディも人気ですが、アウディ=VWグループなので販売に影響は出ているでしょう)
でもこれらの名前を聞くと「高級」「金持ってそう」というイメージもつきます。
金持ちで見栄も張っているアピールをしているわけです。
それは嫌だという層が確実にいます。
周囲の目は気になる、隣近所に噂されたくないということです。


「金持ってて見栄を最大限張りたい気持ちはあるが、周囲の目はかなり気にする」

キョロ充とも呼ばれてますね。


そういう人たちにとって
「国産のゴミとは格が違うドイツの車、しかも高級車には見られない」
という立ち位置のフォルクスワーゲンは、ものすごく都合が良いブランドです。
(ゴミという表現が極端ですが、これくらいの意識の人が(VWユーザーに)多いので「ゴミ」扱いでいいと思います)

世間体を気にする、周りの目を気にする人の割合が最も多いブランドであるのは間違いないでしょう。



トヨタ、ホンダ、マツダ、スバル、とは比較にならないわけです。
(匿名でVWを国産車と同列扱いして批判してみるとわかります。すぐ反論が飛んできますから)



ITMediaのこの記事を読めばその一端がわかると思います。

「レガシィ男」と「ゴルフ男」http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1408/28/news014.html





フォルクスワーゲンは今まで
「国産のゴミとは格が違うドイツの車、しかも高級車には見られない」
立ち位置にいて、販売台数を大幅に伸ばしてきました。

が、2015年9月にとんでもない不正が発覚してしまいました。
意図的なインチキであり、会社主導ではないと主張しているものの主導なのは目に見えて明らかです。

そうなるとこの人たちがフォルクスワーゲンの車に乗り続けるかどうか、少し考えてみればわかりますよね。
周囲の目をかなり気にする人たちが、ブランドイメージが凋落した会社の車に乗るはずがない、と。
しかも小金持ちではある人が多いですから逃げ出すのは比較的容易です。

さっさと売って似たような他社に逃げるかと思っていることでしょう。
(逃げた先がアウディなら情報弱者確定ということで面白いんですが)


これから先、もっと残酷な数字が出てくると思います。今後VWはどうなるんでしょう。
私からしたら、こういうブランドは必要悪だとも思っているのでなんとかブランドイメージ回復させて頑張ってほしいとは思いますが、やっていることが致命的ですから今まで通りの販売台数を維持するのは少なくとも無理でしょうね。




おそらくこの人たちは国産車には逃げないとは思いますが、
もし国産に移るとしたらマツダかな?と考えています。
マツダも最近VWに近いようなイメージを持たせようと広告打って頑張っています。
あとはスバルでしょうか?ここも同様ですね。

国産でなければMINIでしょうか?でもMINIは車種バリエーションが豊富ではないですね。
VOLVOも考えられますね。
アウディなら完全に代替できますが、アウディ=事実上のVWなので買わない人は多いでしょうね。

VWの運転手はマナーがかなり悪いので、適当な逃げ込み先があると(運転手のマナーがかなり悪いブランドだと一目でわかるので)いいんですけどね。




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