2015年4月4日土曜日

なぜ、ハンガリー製ソフトを搭載したマツダコネクトナビはアホなルート案内をしてしまうのか? 

マツダ車が2013年に鳴り物入りでスタートさせた「マツダコネクト」というシステムがあります。

ナビやオーディオ、車の情報等をこの端末で見られるようにするといったものです。
しかも、マツダコネクト以外はあらゆるカーナビが装着不能(2DINも1DINもない)
というとんでもない方針を実施したものですから、
かなり大胆なことをマツダはやっているなと思ったものです。





詳しくはマツダのホームページにでも行ってもらうとして…
http://infotainment.mazdahandsfree.com/vehicle_select?language=jp-JP
(適当にデミオ、ナビゲーション用SDカードとでも選んでもらえれば次のページに行けます)


この中に搭載されているカーナビ(ルート案内)の出来がものすごく悪いんです。
酷いなんていうものではない、20世紀レベルのものです。

ハンガリーのNNGという会社が開発したものなんですが、
どうも日本の道路の特殊事情に疎かったようで、世界標準のものをそのまま持ってきてしまったのが原因のようです。

で、自動車自体の売れ行きまで悪くなってしまったようで
(このマツダコネクトを搭載したアクセラは日本国内では大して売れていない)
悪評は広まりに広まり、ついには国内製ソフトウェアに交換する羽目になったようです。


他のナビと比べて、位置情報を得るのに時間がかかる、
高低差が認識できないという欠点もあるのですが、それは置いといて…

このマツダコネクトナビは頭の悪いナビの典型例みたいなルート案内をしてしまいます。
普通のナビとはどのような差があるのでしょうか。

マツコネナビのルート選定は
高速道路>国道≒都道府県道>市区町村道=農道=林道

という序列があるっぽくて、国道を通行していても都道府県道の近道があればお構いなしに都道府県道へそらそうとします。
おそらく、道路の幅や制限速度等のデータが入っておらず、
国道は国道、県道は県道、というカテゴリにされているのだと思われます。

ところでこの4つの道路は、国道、県道、市町村道、林道のいずれかです。
どれが国道なのか県道なのかわかる人はいるでしょうか。





上から順に、林道、市道、国道、県道です。
3番目が国道なのはなんとなく気づいた人が多いかと思います。

何で国道なのか、県道なのか、市道なのか、日本の場合はどこが金を出してどこが管理しているかで決まります。
広い幹線道路が広域農道という街もありますし、使い物にならないいわゆる”酷道”もあります。
後で変わることはありません。変わるとしたら管理しているところが変わったときです。
利便性向上のため、わかりやすくするために変更することはないわけです。
酷道がひどいまま放置されている一方で、それに並行している農道が立派なので
酷道は使われずに農道が代替として使われているケースもありますが
農道は決して国道にはなりません。

これらを全国の道路全て調べ上げてあれは市道を優先、あのクソ国道は使うな、
といいう処理を山ほどしないと日本のナビはまともに機能しません。

外国の場合は割と高速道路>国道>県道・・・という処理をしていてもまともに機能すると思いますが…
それをそのまま日本に持ってきてもゴミと言われるのは必至ですね。
マツダコネクトのナビはそのまま日本に持ってきてゴミと言われてしまったわけです。

心を入れ替えて日本製のナビに無償アップグレードするらしいですが、どうなるでしょうね。
今後が少し楽しみです。

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