2015年1月15日木曜日

2015年の今、普通の人が「4K」での撮影を始めるのはお勧めしません (お金持ちならどうぞ)

4Kに手をつけないほうがいい、という最大の要因は
フルHDと比べて金がかかりすぎるということにあります。
出始めだから当たり前ですが、
数年経っても金がかかる現状が改善されそうもないかもしれないというのが問題です。

パソコン用に4Kディスプレイを購入してYoutubeを見る程度なら問題ないかもしれません。
(HDMI2.0対応ディスプレイが主流になるまで待ったほうがいいですが)
(あと、PCスペックが足りているかどうかも要確認です 足りていなければ買ってください)


※私は4Kハンディカム「FDR-AX100」を購入して使っています。




4Kカメラを購入の際
カメラ以外に絶対必要なもの

・128GBの超高速SDXCカード (64GBのカードでは容量が少なすぎる)
・大容量HDD
・4K再生ができるグラフィックカード




100Mbpsで撮影が可能になると、このビットレートでは動画サイズは1時間で43GBとなります。
2層ブルーレイディスク1枚分が1時間で埋まるわけです。
それに対応するため、128GBのSDカードは必須です。
また、安物では書き込みエラーが出る可能性があります。(転送速度が遅いため)
また、エラーが出ない程度の速度のカードでは、
HDDへの取り込み時間が半端なく長くなります。(実験済)
可能な限り速度の出るSDXCカードを購入してください。

HDDも大容量のものを用意してください。
2TBはすぐ埋まるので、最低4TB、それ以上あると安心です。1年は持ちます。

4K再生に対応しているグラフィックカードは2013年以降のものの一部なら問題ありません。
逆にいうと、2012年以前のものを使っている人はパソコンの買い替えが必要です。

あるとよいもの
・128GBのSDXCカード追加1枚以上 (100Mbpsで撮影時、128GB2枚で6時間の撮影が可能)
・Adobe Premiere Elements
・4K対応ディスプレイ



・長時間の撮影をする場合は128GBの超高速SDXCカードを追加購入してください。
半日撮影する場合、4Kでは動画のファイルサイズが約500GB程度となります。

4Kハンディカム購入者が無料で使えるソフトはあまり良いものではないので、
最低限AdobeのPremiere Elementsを買ってください。
金に糸目をつけなければPremiere Pro CCでも構いません。

4Kディスプレイは優先度が低めです。極端な話、なくても構いません。
安くなったら買いましょう。(今でも安いとは思いますが)


ここまで見た方は、必要なものが多く、お金がかかるのがわかると思います。
カメラと付属品一式で数十万円飛んでいき、以降も継続的に金が飛びます。
(数十万円をはした金と思えるほと金が余っているなら問題ないかもしれません)


それでも売れているのは画質が良い、という1点です。
それだけの魅力があるのも確かです。


2016年以降はどうなるか?

必要なものの中で、今後安くなることが見込まれるのが
SDXCカード、グラフィックボード、ディスプレイ
です。

安くならないと思われるのが
HDD (性能の良い)カメラ
です。

4Kや8Kを普及させるための一番の障壁は、実はHDDです。
撮影すればするほど動画がたまりますが、
たまった動画を保存するためのHDDの価格が大容量にも安くもなりません。
今は、2011年よりも容量あたりのHDDの価格が高い時代です。

今年中には10TBのHDDが登場するといわれていますが、
2020年に30TBのHDDが登場するかどうかのペースなんだそうです。

参考
“10TB時代”に向けた最新HDD技術「SMR」のポイントをSeagateに聞いてみた


H.265圧縮技術が普及すればよいですが、
H.265再生はかなりのマシンパワーを必要とするようなので、
これの普及もしばらくは難しいと思います。
ちなみにCPUは微細化の壁に当たっています。


4Kで撮影すればするほどHDDの出費が嵩む現状は今後数年は変わらない
という事実を把握して、それでもきれいな映像を残したい
のであれば、4Kはおすすめです。

ただ、性能の良いカメラは値段が下がらないと思います。
フルHD時代もよいカメラは金を出さないと買えませんでした。
解像度が良い=高画質というわけではないので、
解像度が上がれば上がるほど、より良いカメラで撮影しないと恩恵を受けることはできません。
画素数だけが上がっていったコンパクトデジカメの二の舞です。

8Kはいつ普及するか?
4K30pですら苦労してるのに8Kなんてあと10年先の話です。
撮影が可能になってもHDD容量不足とCPUのスペック不足が厳しいです。
金に糸目をつけないNHKなどであれば8K映像を撮りためることが可能でしょうが、
廉価な8Kビデオカメラが出るのはまだ先です。
(そもそもまだ8Kの静止画が撮れるデジカメが民生用でまったく登場していない)
4K時代はすぐ終わる、8Kまでは待つという意見も見ますが、
8K時代は相当先の話だと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿