2014年7月29日火曜日

リコールが多発するホンダのハイブリッド機構"i-DCD" 搭載車を買う予定の(もしくはすでに買ってしまった)人向けの注意点



自動車好きに人気のトランスミッション DCT
にモーターを組み合わせて驚異の低燃費を実現した
ホンダのハイブリッド "i-DCD"
ですが、その第一弾フィットハイブリッドが1年経たずに4回もリコールが出てしまいました。

今回は問題のトランスミッションが搭載されている車の購入を予定している人
(と既に買ってしまった新しいもの好きの人)への注意喚起です。

(ホンダは4回目のリコールで不具合がすべて解消したと主張しているので、
ホンダの主張が正しければもう不具合が起こることはないと思いますが)



DCTはオートマ限定の人でも運転できるマニュアル車です。
(厳密に言うと違いますが)
普通のオートマとは全然違います。挙動もマニュアル車です。
(AT限定の人にはわからないと思いますが… ※AT限定であることを否定しているわけではない)

これに1速をモーター駆動にしたり色々な新しい試みをしてるのが
ホンダの新しいハイブリッド"i-DCD"です。


AT限定の車にはクリープ現象がありますが、DCTを使った車は半クラッチを使ってクリープ現象を生み出しています。
i-DCDはモーターによってクリープを生み出していますが、電池が切れると半クラになります。
電池を使い尽くすようなシビアコンディション(通勤や街乗りにしか使わないような場合や、渋滞が多発するような道路を長距離走行する場合)では半クラ状態になります。

半クラを上手に使いこなすことはMT車に乗っている人は無意識的にやっていることだと思いますが、DCTでは半クラの制御を機械にやらせるために、高度な制御が必要となります。
制御に失敗すると半クラがうまくない人の運転になってしまいます。
(ガックンガックンしたり、急加速したり)

i-DCD絡みの不具合の原因は大抵は半クラ回りの制御の問題ではないかと言われています。
ただ、複雑な機構なので実際はどうかわかりません。
(2回目か3回目のリコールでは、1速モーターの不具合もあった)
(また、4回目のリコールは、トランスミッションとは関係なくエンジンの問題としている)
(ただし4回目のリコールはハイブリッド車のみが対象で、ガソリン車は対象となっていない)
半クラ絡みの不具合はi-DCDでなく、DCTでも起こっている不具合です。
ホンダではない某社のDCTはリコールが何度も出ています。


ここまで出てきた情報から、
半クラにならない運転を心がければ、不具合は発生しにくくなるのではないか?
と推測することができます。
(ホンダは4回目のリコールで不具合がすべて解消したと主張しているので、
ホンダの主張が正しければもう不具合が起こることはないと思いますが)

不具合だけではありません。
”半クラを多用した結果、クラッチがすり減ってすぐ交換するハメになる”
というのは普通のマニュアル車でもあり、DCTでも発生します。
クラッチ交換で何十万もとられてちゃハイブリッド車を買った意味がないですね。



半クラにならない運転とは、単純に言えば
・電池を使い尽くすようなシビアコンディションで運転しない
ということが挙げられます。

つまり
”片道10キロ未満の通勤がメイン” 
”買い物用の車として購入 休日も遠くには行かない”
”都市部近郊在住 遠くに行きたくても毎週末高速道路が渋滞している”
”坂道での渋滞が多い都市部に住んでいる”

という方には全くお勧めできません。
既に買ってしまったという方は色々な不具合が起こることを覚悟して乗ってください。

(ホンダは4回目のリコールで不具合がすべて解消したと主張しているので
ホンダの主張が正しければもう不具合が起こることがないとは思いますが)




”普段信号の少ない遠くにばっかり出かけている”
”買い物用には別の車がある”
”田舎在住で渋滞が少ない”

という方は、不具合が発生しにくくなると思います。

(ホンダは4回目のリコールで不具合がすべて解消したと主張しているので
ホンダの主張が正しければもう不具合が起こることがないとは思いますが)










ここまで読んた方の中には
「フィットは通勤や街乗りが中心の、車にあまり関心のない人が買う車じゃねーか」
と思っている人がいると思います。

最量販車種のフィットに、スポーツカー向けの高度なハイブリッドを搭載して
”世界最高燃費”というインパクトのある宣伝をした上に
”増税直前”の駆け込み需要を煽った結果、
車に何の興味もない人が何気なくフィットハイブリッドを
流行りのハイブリッドの新型で増税直前だから増税前納車に間に合わせなきゃ
と発売前に予約購入して、
結果多くのオーナーが不具合だらけで苦しみ、
不具合が原因で踏切内での立ち往生や人身事故も起こっています。

こんな不具合満載の車を今から買うやつは頭がおかしいですが、
増税前の駆け込みで買ってしまった人は責められません。
(新しい自動車を実車が出てくる前から予約購入する事自体は褒められた行為ではありませんが)


売るのであれば早めの決断がおススメです。
クラッチ交換リスクがあるので年数が経てば経つほど下取りも期待できないと思います。



↓はホンダが4回目のリコール後にオーナー向けに配られたリーフレットです。

エンジン回転が高くなることについて
はエンジン走行だと、DCTの1速はMTの1速と同じ感覚になるのではないでしょうか?
また、ヒルスタートアシスト機能がうまく機能しないとずり下がることはあります。
ヒルスタートアシストについては他社のDCT搭載車でいずれも体験済

0 件のコメント:

コメントを投稿